風吹けば 落つるもみぢ 葉水清み 13話
〇 : そうなんですか...
? : 最近いい記事がなくてですね、学生だけって珍しいものなんでみんな必死なんですよ
〇 : ...そう...ですか
? : すみません。私はこれで
筒 : そうだったんだ
〇 : 多分誰かがネットでこれを広めたんだ
筒 : 取り上げられるのは嬉しいけど...
〇 : 大変なことになるな
筒 : ねぇ明日休みにしたほうがいいんじゃない
〇 : そうしよっか
咲月ちゃんに連絡して明日はなしにした
次の日
〇 : うわ、またいっぱい来てるよ
俺たちは遠くから観察していた
筒 : ねぇこれからどうするの
〇 : ...
筒 : ...
〇 : あの人にお願いするしかないか...
筒 : そうだね
その人に連絡して自分たちのカフェで合流する
〇 : どうも
筒 : いきなり呼んでごめんなさい
奥 : いいのよ。それでどうしたの
〇 : 店の前に人がいっぱいいるのは知ってますね
奥 : そりゃあこの店の上住んでるからね笑
〇 : まぁそうですね笑
筒 : あのお願いを使わしてほしいなって
奥 : この人だかりをどうにかしろと?
〇 : えぇまぁ
奥 : めんどくさいことだけやらせるのね笑
お願いとは願いを一つ訊いてもらうことだった
奥 : まぁお願い訊くって約束だからそりゃ叶えますけど
〇 : じゃあもう話は早いですね
筒 : あんなに悩んでたのによく言うよ
〇 : あんまりこれに使いたくなかったから
筒 : 私は最初からこれ使おうって言ったのに
〇 : 悪かったって
奥 : ふふ笑仲良くていいわね笑
奥 : まぁいいわよ。あれはどうにかするわ
〇筒 : ありがとうございます
奥 : この前上にいたけどすごい繁盛してたわね
〇 : まぁでも変わらなかったですけどね
奥 : これからも頼むわよ
〇 : まぁこれがすぐに終わればですけどね
奥 : この店を頼んだわよ
筒 : はい
それから一週間毎日のように記者たちが訪れた
しかし奥さんのおかげでめっきりいなくなった
次のバイト
咲 : めっきりいなくなりましたね
〇 : 流石奥さん含む強い保護者だこと
咲 : なにがあったんですか?
筒 : 奥さんのお友達のお婆ちゃんがよくきてくれるでしょう?
咲 : あぁいつもきてくれる人たちですよね
筒 : その人たちがこのお店のためにすごい動いてくれたらしくてね
〇 : 全員追いやってくれたんだよ
咲 : そうだったんですね
筒 : だからその人たちには今日お詫びの品をだそうって〇〇が
〇 : いつも来てくれるのも込めて少しだけお詫びをね。だから今日はすごい忙しいよ
咲 : はい。がんばります
婆1 : こんにちは〜
筒 : あっこんにちは〜。この前はありがとうございました
婆2 : いいのよ〜。あれはあいつらが悪いんだから
婆3 : あやめちゃんのこと傷つけるやつは私たちが許さないからね
筒 : ふふ笑ありがとうございます
〇 : この前のお詫びとしてこちらのケーキを
婆1 : あ〜ら美味しそう。ありがと〜ね
婆2 : やるじゃない〇〇くん
〇 : はは笑俺なんてまだまだですよ
その後もっと多くの人が来て大繁盛
落ち着いた時にはお婆ちゃんたちと会話したりした
婆2 : 咲月ちゃん、学校に良い人いないの〜?笑
咲 : ちょっとやめてくださいよ〜
婆3 : 学校でもモテてるでしょ〜笑
〇 : ほら〜皆さんいじりすぎですよ〜
婆4 : 〇〇くんは大人だね〜
婆1 : そんな硬いと振られちゃうよ〜笑
筒 : お婆さん!
〇 : 大丈夫ですよ。一生離れないんで
婆2 : か〜最近の若いものは生意気だね笑
続く
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