1ヶ月の転校生。あと27日
月曜日
朝から一日生憎の雨
〇 : あ〜あ〜朝から雨かよ〜
珠 : 登校で少し濡れちゃったよ〜
〇 : しかも体育ソフトボールだったのにさ〜
珠 : 体育好きなの?
〇 : 好きだよ?
珠 : ...ふふっ
〇 : えっもしかして笑われた?
珠 : 笑ってないよ
〇 : いや笑ってたよね
珠 : 笑ってないよ
〇 : 笑ってましたよね
珠 : 笑ってないです
〇 : ほんとは
珠 : 笑いました
〇 : おい!笑
珠 : だって〇〇くん、体育好きとかイメージ通りすぎて...笑
〇 : ばかにしないでよ
珠 : ごめんごめん笑
〇 : ったく...
その後一日雨を隣に授業
〇 : はぁーやっと終わった〜
珠 : 火曜日なのにすごい疲れたね
〇 : でもこれから部活だ...
すると放送で顧問が
ピンポンパンポーン
顧 : 弓道部に連絡です。今日は雨が強いので部活はなしにします
〇 : よっしゃー!
珠 : よかったね〜〇〇くん
〇 : いや〜不幸中の幸いだわ
珠 : ...じゃあ一緒に帰ろ?
〇 : おっけ〜
隣で傘をさしながら歩く
〇 : 今日もどっか行くの?
珠 : いや今日は雨だし大丈夫だよ
〇 : でも今日の思い出なんかできた?
珠 : いやないけど...
〇 : じゃあさ!俺のおすすめの場所があるんだけど!
すこし興奮気味に話す〇〇に対してなぜか顔が赤い珠美
珠 : ...
〇 : どうかした?
珠 : あの...よかったらお願い...聞いてくれる?
〇 : んまぁいいけど
珠 : ...じゃあ...失礼します
自分の傘を閉じて〇〇の傘に入る
〇 : えっ!///
珠 : ...///
〇 : これが...お願い?
珠 : うん...だめ...かな
〇 : いや、全然大丈夫だけど...
傘の棒を境に左右に分かれる
〇 : ///
珠 : ///
少し照れくさいのか〇〇から少し離れる珠美
すると肩が傘から出てしまう
〇 : あっ阪口さん肩出てるよ。もうちょっとこっちきな
そういって傘を持ち替えて左手で阪口さんの肩に手を回し自分に近づける
珠 : あ、ありがと...///
二人の腕が触れ合うぐらい近づく
〇 : ...なんか...ごめんね?
珠 : え?
〇 : いや...ずっと嫌そうにしてたから...
珠 : いやなんかじゃないよ!私がお願いしたことだし...
珠 : それに...〇〇くんに近づけるし...///
〇 : なんか言った?
珠 : なにも言ってないよ
〇 : あっそう?
珠 : うん。ほら早く帰ろ?
〇 : そうだね
傘の下
珠美の思いは雨の音で遮られ〇〇には届かなかった
続く
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