暗殺者とファン 25話
遠 : "私を...今ここで...殺してください"
桐 : ...え?
遠 : ...
桐 : ...今...なに...言って...
遠 : ...私を...殺してください...
桐 : ...そ、そんなこと..
遠 : ...私のこと殺すのが目的なんですよね
桐 : そ、それは...
遠 : ...私を殺せて...榊さんは生きれる...一石二鳥ですよ
桐 : ...
遠 : ...それに前見ちゃったんです。榊さんのバックの中...
桐 : ...そうですか
遠 : ...銃...それに...爆弾らしきものも沢山入ってました...
遠 : ...多分...殺すのは簡単だと思います
桐 : ...寒暖なわけないじゃないですか
桐 : 俺は遠藤さんの...いや"さくら"の彼氏なんだよ?!それなのに簡単に殺せるわけないじゃん...
遠 : ...榊さん...
桐 : ...俺はさくらのこと...乃木坂としても...恋人としても...警護としても...好きなんだよ
桐 : ...だからそんな簡単に...
遠 : !
桐 : 殺してなんて言わないでよ...泣
遠 : 榊さん..,
一度離れた体を今度はさくらから抱きしめる
遠 : ...ごめんなさい...
桐 : ...グスン...そんなすぐ...死にたそうにしないでよ...泣
遠 : ...ごめん...
その後桐野は寝てしまいさくらもゆっくりと寝てしまっていた
次の日、朝
遠 : ...んぅ
遠 : ...あれ...榊さん...?
目を覚ますと目の前に榊さんの姿はなかった
桐 : あっ遠藤さん...
遠 : 榊さん...おはようございます
なにごともなかったかのように話しかけてくる
私は榊さんの隣に腰掛ける
遠 : ...
桐 : ...
まだ朝なのに夜のような静寂
遠 : ...
桐 : ...遠藤さん
遠 : なんですか?
桐 : ...昨晩は...すみませんでした
遠 : いやいや...私の方こそ...すみませんでした...
桐 : ...まだ...死にたいと思ってますか?
遠 : いや...もう思ってないですけど...狙われてるのは...怖いです...
桐 : そう...ですか
すると榊さんが席を立ち私の太ももの上に優しく座る
遠 : な、なんです、んっ!
榊さんに私の口を口で塞がれる
遠 : んーんー!んーんー!///
桐 : ...
遠 : ぷはっ...な、なにしてるんですか?!///
桐 : ...へへ笑
遠 : っ!...///
いたずらっ子のような笑顔に惚れてしまう
桐 : 安心して、"さくら"
遠 : えっ?!
桐 : 俺が絶対...護るから
遠 : っ...うん!ありがとう..."桐野"
そのまま私たちは抱きしめあった
彼の今はどっちなのかわからないけど
今はそんなのはどうでもよかった
暗殺者でもファンでもなくただ
"彼氏"として私と暖め合っている
続く
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