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いい男を量産したい

これまた奇抜なタイトルで一体何を言い出すのかといったところではあるが、この想いはマジである。大マジである。

社会でのポジショニングや性格的に相談というか、人の話を良く聞くことが多いのだが、その中でよく感じる課題認識として、女性の婚活のハードさというか、はっきり言ってしまうと、いい男の絶対的な少なさ、がある。

いや、いい男に見合うだけの、いい女も大していないじゃないですか、という反論はあろう。それを言える人はおそらく、非モテの拗らせ男子でなければ、いわゆる恋愛強者というか、ハイスペックイケメンなのだろう。

もしそうであれば、確かに見合うレベルの女性は多くない。そこまで希少性が高くなると、綺麗とか、若いとかだけでは女性も渡り合えなくなるので、同格になり得る女性はグンと減る(女性は美貌と社会的成功や知性がトレードオフになる傾向があるためだ)。

ただ、今回私が論じたい領域はそこではない。結婚したいな、と自然に思えるゾーンの男性のことを言っている。

世代によって分布が違うが、いい男の要件と分布比率を記すと

 清潔感がある:30% (ごめん結構甘め)
 受け答えに癖がない:80% (20%ぐらいヤバイやつ居るよね)
 それなりの職についている:70% (これも甘めにします。年収500万以上だと二三十代で20%しかいないので)
 尊敬できるところがある:20% (結局旦那にするにはこの「決め手」がないと厳しいので要件化)

他にもいろいろあるだろうが、最低限としてこれぐらいにしよう。全部掛け合わせると
30%×80%×70%×20%≒3.3%…

おいおいマジかよ。年収結構甘く設定したのに、100人に3人しかいねえのかよ。私が女さんだったら絶望である。自然に結婚したいな、と思える男性少なすぎるやろ。

いや、待て、じゃあ女性はどうなんだ。となるが、もうここはざっくり行こう。普通に考えてクラスの半分くらいはOKだろう。正直これでも結構厳しく線引きしたなと感じるが、それでも3.3:50だ。単純に、1組ペアが出来たら、OKゾーンにいらっしゃる女性でも14人余る計算になる。

え?無理ゲー過ぎん?年収1000万狙いとかそんなこと言ってるんじゃないだよ?将来的に年500万は稼いでくれそうかなという妥協に妥協のギリギリゾーンだよ?それなりに綺麗にして、まっとうに生きている女性たちでもこんなに余るの?

身長170cm以上の縛りを入れたらさらに60%。大卒も入れると50%。人によっては結構譲りにくいこの要件も入れると1:50になる。

※気になると思うので年収1000万以上(1.4%)もこれら要件に入れると1:7215である。20代女性は日本に700万人居るのでペアになれるのは全国で1000人の狭き門である。これは東大に入る3倍ほど競争率が高い。国会議員になるのと同じレベルである。才能と相当な戦略性がなければ成しえない領域なので、ここを狙いたい方には別で記事にしたいと思う。尚、別に不可能ではない。婚活版ドラゴン桜、乞うご期待。

いやはや、これは国家的懸案である。何とかしたい。マジで何とかしたい。価値観の多様性とか吹っ飛ばして言い放つけれど、不幸過ぎる。お一人様でも幸せなこのご時世だが、二人で楽しめたら尚良いに越したことはないだろう。

改善代はどこにあるだろう。言わずもがな清潔感と尊敬できるところがある、だろう。

受け答えの癖は育った環境によって否応なくもついてしまうので、2割くらいはもう諦めるしかないだろう。直すことはできると思うが、矯正は簡単ではない。ここはもう相性と割り切って、それでも大丈夫な人達に任せよう。

それなりの職について、これは社会構造的に止む無い。70%でOKにしているのも大概甘いが、ここの改善は現代版ゴールドラッシュでもない限り起きえない。身長同様ある種の必然的な分布だ。その分布をコントロールすることは困難だ。

しかるに、清潔感と尊敬できるところをどうやって改善するか、だ。ではまず清潔感について、なぜ清潔感のない男が多いのか、というところから掘り下げて行こう。

私は普段丸の内に居るので、清潔感がない男性は実はあまり周りにはいない。ちゃんと髪を定期的に切っており、しっかりセットしており、TPOや体形にあった服を皆着ている。お世辞にもセンスが良いかと言われたら、そこまででもないが、上記の要件を満たすぐらいなら全く問題ない合格ラインには居る。

なぜ我々丸の内ビジネスマンはこうなのか。それは周りがそうだからだ。見た目が非常にビジネスをする上でも重要な事を知っているからだ。学校で学んだわけではない。ただ上司や同僚からそれとなく嗅ぎ取ってそうしているのだ。

では地方の工場はどうか。正直に言えば、そんな恰好をしていたら、逆に馬鹿にされるのが実態だ。よほどキャラに合っていない限り「なにそんなにキメちゃってんの?ププ」となる。日本の地方の大半において、ヤリラフィーのイキりファッションは嘲笑対象にならないのに、婚活女性受けする所謂「ちゃんとした」ファッションはなぜか攻撃対象になってしまう。モテの基準が中高のヤンキーの感性のままなのである。

私はここに関して、無理を承知で提唱したい。義務&高等教育に入れようぜ、と。家庭科でも社会でも構わない。ファッション身なりとその影響というカリキュラムをお願いだからこの記事を読んだ文部科学省の方々、導入検討いただけないだろうか。この国のボトルネックは絶対ここにあると私は確信している。子供が安心して育てられそうにないから結婚しないんじゃない。結婚したくなるような男性の絶対数が足りないから結婚できないんだ。

もちろん教育したら効果あんのかと言われたら、正直きっかけ、程度にしかならないだろう。だが、そういう感性があることを知っているのと知らないのとでは、0と1の差がある。どれだけ有用なユーチューブ動画や記事が巷に有っても、存在というか、そういった感性が存在することに気付いていなければ何も始まらない。とにかく気づく糸口を与えたい。出会いのセンター試験で切られている人たちに、一刻も早く気づく機会を与えたい。気づきさえできれば、その先に必要な何かは、既にこの時代は揃っているので、時間はかかるだろうが、改善していくだろう。

次に、尊敬できるところがあるか、だ。具体的な例を挙げると
・仕事に対して前向きで頑張っている
・冷静沈着で何事にも動じない
・寛容で細かいところは気にせず流してくれる
・いつも楽しい雰囲気を沸かせてくれる
・博識で何事に対しても自分の視点や意見を持っている
・気遣い、気配り上手でどんな場でも行き届いている
あたりだろう。

いや待てよ。これって大なり小なり、どれかはあるんじゃないか?これらの要素を何一つ持っていない人物の方が稀なのではないか?程度の差はあれど、そういう強みが自分にあることに意識的に気づいて、研ぎ澄ますことが肝要なのではないか。

ではどうすれば気づくことができるのだろう。これはもう、フィードバックしかないだろう。無理を承知でまた提唱したい。義務&高等教育に入れようぜ。

皆さんは自己紹介ならぬ、他己紹介なるものを知っているだろうか。普通、自分で自分のことを紹介するのだが、それをあえて隣の人にしてもらう、というものだ。これが結構的を得ている。もちろんその他者の言語化能力や観察力、ひいては洞察力によるところが多分に出るのだが、それでも何かしらのエピソードやそこから感じた人柄などは何かしら出てくる。

○○さんは寡黙で物静かですが、本当に動じないんです。以前彼が飲んでいたコーヒーカップを倒してしまったんですが、全く怒らず、「大丈夫ですか?やけどしていませんか?」と声をかけてくれたんです。そこから寡黙なだけじゃなくて、人想いなところもあるんだなって。あまり喋らない彼ですけど、本当はとても暖かい方なんですよ。

という感じだ。自分にとっては当たり前でも、周りが感じることは異なる。「おいおい!何やってくれてんだよ!大事な書類が!!」と取り乱す人間がいる中、相手を慮る言葉が先を突くのは強みだろう。その検知範囲を自分の半径50cmから、3mの範囲に広げるだけで、その特性は一気に人の目に留まる、尊敬できる何か、になる。この一連の強み伸長スキームを教育に導入して欲しいのだ。他力本願で大変申し訳ないが、声を上げねば届きもしない。文部科学省の皆さま、どうかよろしくお願いしたい。

noteの記事は悩める婚活女子の記事が多い。もちろん悩みなく、能天気にやれるほど甘くはないというのが実態なのだろうが、それにしてもハード過ぎんか、と心が痛くなる。根っこの問題はやはりいい男の絶対数だと思うので、この声がどうか届いて欲しい。











 




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