昔話
少女の頃酷い貧乏だった…
何故貧乏だったかを話すには、まだ心の準備が出来ていないので割愛(笑)
貧乏だった事は別に気にしてはいないが、貧乏になった原因が酷い(´-∀-`;)
トラウマが深すぎて50歳を過ぎた今もなお当時を振り返ると心が沈む💦
その貧乏暮らしが原因で通っていた高校を1年で退学し、退学した翌日には働きに出ていた。
勤めた先は田舎町の小さな仕立て屋。
私はそこで裁縫を習っていたが、その厳しいこと厳しいこと…まるで「おしん」(;´д`)トホホ
その「おしん」時代のお話
毎朝大きなウィンドウの拭き掃除から始まる15歳の私の日常
聞こえは素敵だけれど、お給料はほんのわずかで、店のありとあらゆる雑務や、雇い人の生活のお手伝いまでも、一日いっぱいやらされる…
いえいえ、させて頂く丁稚奉公のような日々。
そのほんの僅かに頂くお給料を全額貧乏のどん底にあった実家に渡し、私自身は着たきり雀の貧相な小娘状態。
そんな着たきり雀の丁稚奉公小娘「おしん」(長いw)が16歳になったある日の事、まるで映画のような奇跡が到来。
とあるご婦人が洋装店へとやってきた。
「毎朝この店のウィンドウを磨いている娘さんに会わせて頂きたい」との事で、雇い主が私を呼んだ。
雇い主「この子のことでしょうか?」
ご婦人「ああ。そうです!この方!」
おしん「はあ・・・?」
なんとご婦人がやってきた目的は見合い話だった。
それも、隣町の歯医者さんとの見合い!!!(゚д゚)!!!
歯医者さんが何度か通勤で店の前を通る度に、ウィンドウを磨いていた貧乏そうな私を見初めたとの事(笑)
今思えばそんなシャイな歯医者がどこにいる?となりそうだけど、
昭和のあの時代、それもありだった気がする(笑)
う、うそ!ドキドキ!!!!(;゚∀゚)=3ハァハァ
(着たキリ雀丁稚ドンおしん、マックス舞い上がる)
だがそこで雇い主が大慌て・・・
「何か勘違いされていらっしゃるわ!この子はまだ16歳!まだまだそんな、世間も知りませんし、第一、よそ様に出せるような状態では・・・云々」
ご婦人おったまげ「ええええ?!16歳?ハタチ位だと思いました」…と落胆のご様子
い、いや、そんな!ちょっとご婦人💦そんな諦めんでも!!!
日本の法律では16歳で嫁に行けるはずやて!!
私の心が雄たけびをあげる。
オロオロする私に、雇い主「あなたはもう仕事に戻りなさい」と一言。
仕方が無いのでご婦人にご挨拶をして退散。
16歳の自分の年齢を憎んだ(~_~;)
泣いた・・・本気で泣いた(笑)
どこの歯医者さんか知らないけれど、勇気をもって私をさらいに来て頂戴!お願い!
私をこの貧乏地獄から連れ出して~~(´;ω;`)
心が叫ぶ(笑)
今思えば、あれは貧乏過ぎた私が作り出した幻だったのでは?とも思うけど、
これは正真正銘実話です(笑)
人生って楽しいな(笑)
おしまい