パターンオーダーのズボンファスナーの短さに警戒を!

 某大手流通施設内の紳士服売り場で、スーツのパターンオーダーをしたときの体験です。2014年に作ってもらったときは、コスパ良く満足しました。同じ店で、2019年にも再度注文しました。ズボンを履いてみて、愕然としました。ズボンの前ファスナーが最も短いものが使われていました。注文の際も選択肢は示されませんでしたので、短いファスナーで標準化したのでしょう。こういうズボンの短いファスナーは、百貨店のバーゲン向け商品も使われたりしています。コストダウンのためと思いますが、短いファスナーは用を足す際は本当に不便です。逆に長いファスナーは、かなり下までファスナーがさがり快適です。オプション料金で上着の袖を本切羽にしたり、ズボンの裾もダブルのスナップ留めにしてそれなりに追加料金を払っていたので、ズボンの短ファスナーは本当にショックでした。
 ズボンの裾をダブルにするとき、最近は糸止めになってしまうこともあり、これもまた注意が必要です。このお店では、選択肢が示され、料金が高いスナップ留めにしました。やはりスナップ留めはスナップを外すことができ、洗濯などの際に便利です。
 よくネットで魅力的な価格の紳士スーツのパターンオーダーの広告を見ますが、ズボンファスナーの長さまで記載がなく、怖くて手が出ません。逆に長いファスナーを使用しているならお店側のセールスポイントにしたら良いのではないでしょうか? もちろんパターンオーダーでは、一番長いファスナーを使用するのは当然であるという矜持のあるメーカーは、そのようなことは言わずもがなということかもしれません。
 またダブル裾にした際、糸止めになっていないか知ることもネット通販では困難です。スナップ留めは仕立てに手間がかかるかもしれませんが、少し前までは当たり前にそうなっていました。
 もちろん同じ男性でもズボンのファスナーが短くても全然平気で、スタイル的にも好きという人もいるかも知れませんが、長いファスナーを好まれる方は、十分ご注意ください。ズボンの裾をダブルにする際も、スナップ留めか糸止めか注意が必要です。

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