難民について

NZは難民を受け入れているが、勝手に空港に到着して難民難民と騒いでもたぶん難民認定などしてもらえない。難民になるには国連ー>赤十字ルートで入国する「正規ルートで難民認定されている人」だけではないかと思う。そうでないと政府からのサポートは受けられない。なぜなら政府はイミグレを通して難民に対しベネフィットが受給できるようにしたり、住居を確保したり、英語教育を施したり、職探しのサポートをしたりするからである。

ニュージーランドは最果ての島国なので、難民がボートに乗ってくるのは遠すぎるので海岸線に難民が大量に漂着したという話は聞かないし、漂着したとて、ニュージーランドの田舎を大量の外国人が一斉にウロついていたら速攻通報されると思われる。

この国は移民国家だからこそ移民を受け入れる「法」が整っている。それゆえに、例えば語学学校から入国した人間の学生ビザが切れれば速攻国外退去だろうし、(私はシドニー大付属語学を中退しているので、学校に中退しますと宣言した途端イミグレから「2週間以内に国から出ろ」というありがたいメールをもらった。恐らくNZでも同じだろう。)その時に自分は難民ですとかわけのわからん事を言い出しても居住国に送り返されると思われる。そもそもはなっから空港のカスタムで止めて、入国させんなよって話である。

私の知人のウイグル人は東京入管で教授ビザから英語の語学学校に入って英語を学ぼうと学生ビザに切り替えを申請したときに「教授ビザから格下の学生ビザに切り替えは出来ない」と、日本で英語の語学学校に入学することを拒否されたので日本に滞在できなくなりイスタンブールに逃げた。なぜならトルコはイスラムの同胞を保護しているからである。ちなみに多くのシリア難民をトルコは国内に抱えている。

彼女はぽつりと「たくさんの外国人がこの国はいるけど、一体何のビザで滞在しているのだろう」と言った。私も同じ事をずっと思っている。日本の国立大学で博士号を取得した友達は日本語がその辺の日本人より堪能で博士論文を書くことができるのに、多少言葉に訛りがあるだけで、日本で職を得ることができなかった。私は今でのそのことを悔しく思っており、日本社会を恨んでいる。日本政府が優秀だが居住国で政治的に難しい立場にいる学生を雇用まで持っていくようなスキームを確立していれば、わけのわからん外国人が日本に入国して訳のわからん入管でわけのわからん死に方をしないで済んだはずである。結局今回の件は、日本政府が如何に移民制度を確立するにあたって、他国から学んでおらず、研修生制度などという奴隷制度を国策としてやっており、日本語学校の収入のために外国人留学生を受け入れ、それらが逃げ、その結果国内で地下化して不法就労に従事し(これはNZでは大変難しい。なぜなら雇用契約の際に銀行口座とヒモづいている納税者番号が必要だから。現金手渡しのとこはマジで怪しく、おそらく脱税してるような会社である。。。)最終的に治安が悪くなったり入管の末端が差別丸出しで収容者をいびっているだけで、ばちくそに制度がウンコということである。なので入管で人が死ぬ、自殺を図るなどとはそもそも言語道断で、まあというかそもそも、大体日本で問題化する人達はきまって語学学校や研修生制度で入国してきた、日本政府の法制整備が甘いがために被害にあった被害者たちである。

ニュージーランドの難民受け入れシステムは国連と赤十字と共にある、その上でこの国の国会議員の中には中東やアフリカ難民出身の人もいる。自分も移民としてこの国にきて、正規のビザ更新手続きを経て永住権を取り、英語が第二外国語という点では同じで、その上でガチ生命の危険にさらされて難民キャンプにたどり着き、国連の審査の上で難民認定され、選ぶ事が出来ない状態でニュージーランドに辿り着いた人に実際会うと、心から、生きてここにいてくれてよかったと思う。

私は10年前ウイグル人友達をニュージーランドに難民として呼べないか調べた事があるが、当時国連は中国の人権指数は向上しておりウイグル人が生命の危険にある状況ではないというアドバイスを元国連難民セクションで働いている人から聞いた。最後は友達を養子にしようかとさえ考えた。そうすれば彼女は日本国籍を取得し、日本人になれるからである。まあでも、日本政府が難民状態といえなくも、どう考えても国内で迫害されている人間で、日本の国立大学で博士号を取れる位の知性がある人間を、研究機関などで雇ったり、または大手企業にそういう枠を作ってもらうよう働きかけるなどし、日本のために働いて定住してもらえるような仕組みを作れば、優秀な人材も集まり、「質の高い多様性」が構築できたかもしれない。世界中どこを見渡しても、ラフでコースな人々は多くいるし、ニュージーランドでは既に技術がないその国でも底辺に当たる人達がニュージーランドに永住する術をやんわりと絶っている。ちなみに難民になるために書類を偽装するような奴もおり、そいつはオークランドのスーパーでテロ事件を起こしたので射殺された。

https://www.rnz.co.nz/news/national/451778/lynnmall-attack-national-charities-critical-of-gaps-in-terrorist-inquiry

多くの難民や移民は宗教や人種の違いや性指向の違いに関わらずに平和に暮らしているのに、このように過激化した外国人が出ると国内が外国人排斥に傾く。今回の事件は、当初学生ビザで入国し、難民偽装してビザを取り、ニュージーランドに10年居住し、その間何度も警察に捕まって(イスラム過激派に染まったため。NZに住んでてイスラム過激派に染まるとか何なん。この国ムスリム差別してませんけど?)挙句情報機関のブラックリストにも乗ってて保護観察対象だった犯罪者が起こしたことだったので、この件でニュージーランド国内がいきなり外国人排斥に傾くことはなかったし、完全に入管のミスで起こったことなので、おそらく難民審査に関しては更に厳しさが増したのではないかと予想する。(イミグレオフィサーの仕事募集最近めっちゃ出てたのでリストラでもあったのかも?!)

しかし一方で欧州には今でもずーーっと不法移民が入りこもうとゴムボートがイタリアやギリシア沿岸に漂着する。多くはアフリカ人でアルジャジーラがインタビューすると「欧州でベターライフ」「医者になりたい」「サッカー選手になりたい」と超絶頭の悪い事を言う。彼らは自分の国が貧しいから頑張って立て直そうみたいな気概は全くない。豊かになるには他の国のシステムにフリーライドしていいと思っている。

中東アフリカに関しては歴史に記録されているように、資源の収奪を目的とした差別政策に端を発する所が多々あるのでこうやって不法移民が押し寄せるのは自業自得感が大いにある。

私は自分自身が移民だから思うのだが、移民制度に少しでも隙間があれば移民はその隙間を縫って入り込んでくる。向こうも必死だからである。生きるために、もっといい生活がしたいがために、彼らは不法であっても来る。米国のメキシコ国境に実際不法移民は殺到しているし、伝統的に米国は不法移民であっても犯罪歴もなく働いて納税してきたのなら永住権を出してきた歴史がある。しかし、移民法は「時代を反映して直ぐに変更される」法律なので、昔がそうだったから今もうそうであるとは限らない。

確かに生まれた国で人生が決まってしまうのは不公平だ。しかし先進国でも国内で金持ちと貧乏人の格差間の戦いがあり、民衆が立ち上がることで世界を変えてきた、その上で私たちは政党政治や議会民主主義、投票などの制度を確立してきた。政治に関心がないのは、自分の生命や権利をないがしろにする行為である。行政システムを確立できなかった国に賄賂、独裁、軍事国家が誕生する。それは結局民衆が立ち上がってこなかったからで、そういう人間がベターライフを求めて他国の行政制度や法制度にフリーライドしようとする。

私は夫側がマオリとNZ人の混血家庭で、祖先は欧州の側もマオリ側も始祖までたどることができる。その上で、私はこの国の歴史と、文化と法制度の中で生かされている。これらを作ってきたのは夫たちである。彼らはどこに逃げるでもなく、この国に留まり、この国を作ってきた人々である。逆にカネがあって裕福で学歴職能がある人間はあっさりニュージーランドを出て外国にカネを稼ぎに行く。どこにも行けない人たちによって、どの国も治安維持されている。ここが嫌ならどこかに行ってフリーライドすればいいと思うっている人間ばかりなら、国家も存在しないし法律も守られないだろう。知人には東大だの慶応だの卒で国家公務員やらになってる人が多くいる。かくいう実弟も霞が関官僚である。私は日本と言う国に我慢がならず年金収めるのが嫌で逃げた。日本に将来が無いから逃げた。日本と言う国家とそれに付随する社会が嫌だったから逃げた。私よりも随分賢く海外でも普通に仕事ができる立派な人達は死にゆく国に留まって、どこにも行けない無能な人達の暮らしを守ろうと頑張っている。

心底偉いなと思う。志が高いと思う。
私はニュージーランドに移民して法律の重要さと国会議員や政府職員が法を順守する重要性を痛く噛みしめたので、国に恩返しがしたいと思い、行政職にしか応募していない。私の夫の家族は貧乏で、ホスピタリティ業で身を削って、家族の誰一人とも大卒ではない。挙句腹違いの弟は米国に不法滞在からの永住権で(多分米国人と結婚したことも加味されているだろうが)、挙句牢獄に繋がれているという情報が入っている。自分で国を捨てておいて、他国に移ってそれで不遇であっても、それは移民アルアルの典型例で、シンプルに移民は一生懸命働いて社会にインタグレートしていくよりほかない。移民ブルースなんですよね結局。それが母国を出て他国で生きると決めた者のさだめであり、それであるからこと「よく働く移民はありがたがられる」のである。

どこに住んでも差別は存在し格差は存在する。それを乗り越える術は自分の努力しかない。違法行為をすればそれまでだ。(まあマイケルの場合は白人のみためで英語話者なので米国で移民であることのフラストレーションを貯める必要は私に比べるとゼロに近いと思うのだがな)

どう考えたって移民に対する風当たりは、どの国でも厳しい。まず言語の壁があるからね。あと頭悪いと普通に騙されたりするし。なのでバカなら国内に留まって政治に関心を持って母国語なんだからそれくらいわかんだろうから国会でも見て自分の行政区域で何が起こっているか位関心を持って、自分の暮らしと政治を結び付けるくらいできんだろって俺は思う。ニュージーランド国民で外国に行けない連中はそうやってる。なんせ自分の暮らしと政治が直結しているからね。

あと多様性はどう考えたって面倒くさいけど、相手を認めれるから自分も認めてもらえるわけで、その辺の「お互い様」感覚が分からない人間だったら、自分の権利だけをひたすら主張する排外主義者や過激派テロリストになるだろうね。こういう奴等って根拠がなく被害者意識が強い。きっと自己偏愛者のナルシストで、自分の利権と権利を守りたいだけの自分大好きっ子なだけ。そしてひな鳥並みに口だけ開けてるだけで、人生変えたいなら必要となる努力はしない。あとニュージーランドに中卒の国会議員はいない。投票する奴の気が知れない。

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