14「うつ伏せ寝しかしない!赤ちゃんの寝方とママの安心法」
赤ちゃんが「うつ伏せ寝しかしない!」と感じるママやパパは、心配になることも多いかもしれません。
仰向けで寝かせても、気づけばいつもうつ伏せに…。
「これって大丈夫?」と不安になるのは当然のことですよね。
今回は、保育士としての経験も踏まえながら、赤ちゃんがうつ伏せ寝しかしない場合にどのように対応すればよいのか、お話ししていきます。
赤ちゃんのうつ伏せ寝はなぜ危険なの?
まず、赤ちゃんがうつ伏せで寝ることが危険だと言われる理由を確認しておきましょう。
うつ伏せ寝は、赤ちゃんの呼吸が妨げられる可能性があり、特にSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを高めるとされています。
そのため、新生児期から3か月頃までは特に仰向け寝が推奨されており、赤ちゃんをうつ伏せで寝かせることは避けるようにされています。
しかし、赤ちゃんが成長し、自分で寝返りをするようになると、寝る姿勢も自分で選び始めます。この段階で、仰向けに寝かせてもすぐにうつ伏せになってしまう赤ちゃんが出てくるのです。
寝返りができる赤ちゃんは心配しすぎなくても大丈夫
保育士として、何人もの赤ちゃんと接してきましたが、ある時期を迎えると「うつ伏せ寝が大好き!」という赤ちゃんが増えてきます。
寝かしつけの時は仰向けで寝かせても、数分後にはくるっと寝返りをしてうつ伏せのままスヤスヤと…。
このような場合、ママやパパとしては「仰向けに戻した方が良いの?」と悩むところですが、安心してください。
赤ちゃんが自力で寝返りをして、うつ伏せで寝られるようになった段階では、無理に仰向けに戻す必要はありません。
寝返りができる赤ちゃんは、うつ伏せの姿勢でも呼吸が確保できる力を持ち始めています。
もちろん、最初のうちは何度も確認したくなるかもしれませんが、赤ちゃん自身も成長の一環として自分の寝やすい姿勢を探しているのです。
うつ伏せ寝が好きな赤ちゃんへの対応
とはいえ、「うつ伏せ寝しかしない!」という赤ちゃんには、いくつか注意点があります。
安全を確保するために、寝る環境を整えることが重要です。
• 寝具はシンプルに:柔らかすぎるマットレスやふわふわのブランケットは、赤ちゃんがうつ伏せ寝をする際に顔が沈み込むリスクがあります。できるだけ固めのマットレスを使用し、毛布やクッションなどはベビーベッドに置かないようにしましょう。
• 寝室の温度管理:うつ伏せ寝は体が密着するため、仰向け寝に比べて体温が上がりやすいです。寝室の温度を涼しめに保ち、赤ちゃんが快適に過ごせる環境を作りましょう。
• 見守りを続ける:特に最初のうちは、赤ちゃんがうつ伏せ寝をしている際にしばらく観察してみてください。呼吸が安定しているかどうか、安心して眠れているかを確認することは重要です。
保育士としての体験談
保育園でも、赤ちゃんがうつ伏せ寝をし始める時期になると、保護者の方から相談を受けることがよくありました。
ある日、私が担当していた赤ちゃんも、昼寝の時間になると必ずうつ伏せで眠るようになりました。
その子はとても活発で、寝返りをするのが楽しい時期に差し掛かっていたようです。
最初は心配して、何度も仰向けに戻していたのですが、すぐにまたうつ伏せに戻ってしまうため、最終的には見守る方針に切り替えました。
すると、うつ伏せの方が落ち着いて眠れるらしく、スヤスヤと気持ちよさそうに寝ている姿を見て、私も安心しました。
赤ちゃんがうつ伏せ寝しかしないと感じる時期は、ママやパパにとって心配が尽きないものです。
しかし、赤ちゃんが自分で寝返りを打てるようになった時点で、うつ伏せ寝も自然な発達の一環として受け入れることが大切です。
大事なのは、赤ちゃんの安全な寝環境を整え、成長に合わせた見守りを続けること。
これからも、赤ちゃんの成長に寄り添いながら、楽しい育児の時間を過ごしてくださいね。