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京都、トリップ!

私には京都が足りない!と思い立ち、4年ぶりの京都旅でした。
新幹線の京都駅改札を出て、関西だけど何故か左側に寄って立つエスカレーターを上がります。観光案内所、デパート前を通り過ぎ、また地上に降りると、もうここはどこにもつながっていない京都。
さぁ、どこに行きましょう。

何はともあれ「京都に来た!」

バスを使った方が良いかもしれないけど、バスターミナルでひとしきり迷った後、きっぱりと地下鉄に方向転換、北大路に向かいます。今宮通を西へひたすら歩くだけ。途中の京都小山初音郵便局で夏のグリーティング切手を購入し、風景印をいただきました。
図案は、「賀茂川とそこに架かる北大路橋、北山遠望」。ああ、残念。賀茂川(高野川と合流前は鴨川ではなくて賀茂川なのね、ふむふむ)は反対方向で、図案通りの景色は見ることができず・・・。

とにかく住宅街を西に進んで、そろそろ本当に合ってる?と心配になってきたころにhoco(歩粉)に到着です。

古い建物がリノベーションされていました。ドアの文字を確認して、間違いないと安心。

目立つけど、通り過ぎそうに…
デザートSセット

スコーン(ジャム・はちみつ・ホイップクリーム)、豆乳くずもち(あんこ、あんず)、今月ケーキはキャロットケーキがお皿に並びます。国産紅茶を合わせました。ポットにたっぷり2杯分、そして差し湯をしていただき計3杯のお茶とゆっくりお菓子を楽しみました。キャロットケーキ好きの私は、最後にじっくりと味わいました。しっかりとスパイスを感じながらも、とても優しかったです。

お店を出たら、もう少し進んで、今宮神社へ向かいます。なかなか行かれなかった神社です。近頃、旅で訪れたその土地の神様にご挨拶を心掛けるようになりました。今回、先に食事してしまったけど、早いうちに。

門前の2軒のお餅屋さんが向い合せに

向こうの空は青いのに、怪しい雲が掛かりはじめて、私は歓迎されていないのかと心細さを感じながら進みますと、

青もみじに覆われた東門

なんという、輝く緑。
真夏と違って、木々の緑のグラデーションが美しく透き通るようです。

壮厳な本社

お参りして振り返ると、青く明るい空を従える堂々たる本社。しばし見惚れました。
境内を歩き、お社を巡り、縁起を読み、絵馬舎で江戸時代からの絵馬を眺めては、ぼんやりとして思いを巡らし…

ここからならば、大徳寺が近いはず。
元気を出して、歩きました。
高校の修学旅行以来、度々訪ねている理由は、由緒あり歴史あり、静かで、何より庭園が素晴らしいことです。今回は、黄梅院を拝観しました。

門をくぐり、受付に向かう途中

奥が深くて、植物、苔や石を配して変化に富んだ庭や、破頭庭(石庭)など庭の種類も多いのです。建物が複雑に廊下で繋がっているため、区切られた趣向の異なる庭が次々と現れます。
静かに時間を忘れて庭を眺めることができる場所が何か所もあります。拝観される方がまばらな時期なのか、特等席で一人になれるのです。

次は、この季節限定の沙羅双樹の花の庭を見に東林院へ行きましょう!
調べるとバス路線の関係で、半分ほどの距離は歩かなくてはなりません。北野白梅町バス停から15分、まぁ頑張れる😊と思ったのですが…
グーグル先生の案内が、「確かに塀の向こうは目的地だけど、入口ここじゃない!」で、ぐるぐる迷うこと30分以上。やっとの思いでたどり着き、受付の方に顛末を話すと、「北野白梅町から!それは大変でしたね」と同情されるほどでした。もっと良いルートがあったようです…

東林院の門へ至る道
座敷から眺めます
抹茶とお菓子(沙羅双樹の花をイメージ)付き拝観
白い花が散って星空のよう

沙羅双樹の花、別名「夏椿」です。花の形は椿に似ています。東林院は梅雨の頃、花の季節だけの公開です。
あまり広くないので、今日最も人口密度が高かったかもしれません。

今思えば、北野天満宮を選択すれば、もう少し身体は楽だったかもしれません。それに、素晴らしい青もみじの中を歩けたかも…。いえいえ、京都の普通の暮らしの住宅、商店やら団地やら学校脇の道を、住んでるように歩いたのも(住民しか歩かない道かも)良し!としましょう。

夏至の頃ゆえ日が長いので、うっかりし易いのですが、そろそろ夕方です。宿に行きましょう。たっぷりと太陽光を浴びてヘトヘトな身体をバスの揺れに任せて、でも乗り越さないように。

一和のあぶり餅

この日、最も沁みた食べ物が、今宮神社門前の「あぶり餅」でした。香ばしくて、温かく、甘くてしょっぱい…
1本1本大切に食べました。がらんとした座敷で坪庭を眺めながら、5分と続かない正座を崩した足を労りながら🍵

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