古地図でさんぽ
時々「この場所は昔、どうだったのだろう」と思うことがありますよね。
子どものころ、祖母から昔の話を聞いて、その当時の街並みとか風景を思い浮かべてはいたけど、やっぱり実際に見てみたかったのです。
記録映像があるわけでなし、無理な話だと思っていたら、「地図」という手段があったのでした。
私は「地図を読めない派」なのです。地図を見て実際に歩くと、結構な確率で別方向に歩いてしまうくらいに。
けれど、興味ある場所だったら、地図を眺めるのは好きなのです。学校で使っていた地図帳も大好き。
不思議ですよね。
そこで、見つけたのは、このサイト「今昔マップ on the web」です。
1896年(明治29年)から2005年(平成17年)までを9つに分類して、最近の地図と並べて比較ができます。
素晴らしいのは、「古い地図と新しい地図の位置を”ほぼ合わせている”こと」です。
ですから、古い地図を基準にして”ある1点”(例えば、駅)をカーソルで示すと、新しい地図でそこに該当する場所にマーク(○印)が付き、同時に動くのです。いつ頃(だいたいの年代程度ですが)にその場所(建造物・施設など)ができたのか、または変遷、そして「明治の中頃は畑だったのか!」など発見があります。
PCで使用するのを推奨している理由がわかります。
見たい場所を探すのには、ちょっとしたコツがあることがわかりました。
渋谷周辺を見たいな、というときは、次のように検索します。
1.「首都圏」を選択
2.「渋谷」ではなく、「渋谷駅」で検索
”何故、「渋谷駅」としないと見つけられないのか”を地図を眺めて考えたのですが、地図上に記載されている文字をもとに検索しているようなんです。
私が見たかった、東京都渋谷区である渋谷周辺の地図には、「渋谷」という文字がないのです。そして、「渋谷駅」という文字にヒットした、ということだと理解しました。
ちなみに、「渋谷」で検索すると、千葉県茂原市の「渋谷」が表示されました。
(同じような現象は、「原宿」でも起きます。つまり、よくある地名なんですね)
そうなると、自分がいま住んでいる場所が、昔はどうであったかを知りたくなりますよね。
やりましたとも。
明治時代は、・・・なんにもない(地図記号が未記入エリア)?畑?桑畑!
え。桑畑の記号を覚えている自分が怖い。(子どもの頃の記憶は変なところが鮮明だったりして)
そして時代は下って、昭和40年代頃から急に畑が減り、住宅が増えてきているのがわかります。
そうそう、昔を理解するには昔の地図記号を知らないとなりません。
こちらのリンク先「地図の凡例」には明治時代の地図記号がありました。文字は、横書きのようでも右から左へ読みます。
現代の地図では使用されない軍関係の記号もあり、地域によっては過去の地図に記載があるかもしれません。
特定の街だけではなく、関係が深い周辺の地域を含めて地図・歴史を紹介しているのが、「このまちアーカイブス」です。
地図、というよりは「街の歴史」を地図や写真、資料を使って丁寧に調べています。範囲は日本全国ですが、取り上げられている街は、有名な街だったり、昔から栄えていた場所であったり、というところが選ばれています。
馴染みがある場所はもちろん、行ったことがないけど、知っている、興味ある街の歴史を知るのが楽しいです。
誰もが「楽しい」「はまる」わけではないでしょうが、ある一定の趣味の方には共感していただけると思います。
「今昔マップ」を紹介していたサイトでも確か同じようなことが書いてあったのですが、私も”実感を持って”言いたい。
仕事中の息抜きに・・・なんて見始めてしまうと、大変危険ですので、ご注意を。😊
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