クリエイターへの憧れ

 ゼロから創造することが苦手だ。幼い頃は積み木、工作、お絵かき、海辺で砂で何か作ることも他の子が作っていても何をしていいかわからなかった。アラカンの今でも料理すら材料があってもレシピがないとかなり困難だ。あるもので作るとか、臨機応変に、と言われると途方にくれてしまう。
誰かが作ったものを真似て、誰かが作った歌を歌い、映画を見て本を読む。料理は半分、あるいはほぼ既製品。小説を書こうとしたが、結局自分の体験を綴ることしか出来なかった。
 最近仕事をしていて思った。自分はマニュアルがないと出来ないことばかりだと。でも、マニュアルがあればほぼ完璧にこなせると。自分が出来ないなら、人が作ったものを見て、聴いて、読んで、味わって楽しむ人生も良いのではないかとこの年になって初めて気づいた。あと何年元気でいられるかわからない。だから今行きたいところに行って見たいものを見て食べたいものを食べる、そうやって日々生きていこうと思う。そしてクリエイターの人々(家族も含めて)が素晴らしいものを作れるように自分が出来ることをして応援していこうと思う。

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