博士に進むには

博士課程に進む学生は14,382人(2022年度)とピークの18,232人(2003年度)から21%減少している。
100万人あたりの博士取得者数は123人で主要7カ国で見るとドイツやアメリカの4割程度であり、6番目に位置する。
博士課程に進む学生が減少している原因に企業でその知識が活かせる場が無いことが挙げられる。
サイバーエージェントはAIを学ぶ博士課程の学生インターンに月50万の給与を支払うなど、博士課程の学生採用に力を入れる。

以下意見
博士課程に進む学生が減少した大きな原因は企業にあると考える。
理系の場合、学部卒よりも修士卒の方が大手企業に採用が決まりやすい傾向がある。更に初任給も当然修士卒の方が良く、昇格時期も修士卒の方が早いケースが多い。(ただし修士2年分の学費と労働機会損失を取り戻すのにかかる時間は結構長い)
一方で修士卒と博士卒を比較すると、博士卒の方が圧倒的に就職が決まらない傾向がある。
更に初任給は良いものの、昇格時期は修士とあまり変わらないというケースが多い。
3年間も学費を払い、更に寝る暇を忍んで研究したにも関わらずこの待遇では博士課程に進学する学生が減少するのは当然と言える。

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