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【メロンを飲む、あれではない。】

「流石に売り切れか ふむ」
その日私は本店からの仕事を終え帰路の
途中にある某おしゃれなカフェに居た、
週末とも相まってなかなか人のいる店内
私はキッシュとモカだかなんかの
フラペチーノを目の前にしながら
こんなことを考えていたのだ。
「メロン…やれなくはないな」と。

家の台所に佇む私、いつもそうだ。
インスピレーションが湧けばたとえ
休日だろうが深夜だろうが台所に立つ。
だが間違っちゃいかん諸君 良いかい、
断じて料理したいわけではなくあくまで
自身の食に対する好奇心を満たす為
それだけで充分な台所に立つ理由
そうは思わないかね?

さて、まず材料。
メロンリキュールの「MIDORI」
牛乳 そして生クリーム
基本的な3点 これだけあれば充分

あと欠かせないのが
シェイカーとカクテルグラス、
グラスはなんなら好みの
「ばえる」ヤツなら何でも可。
まぁ計量はするにはするが
ここまで読めばわかるだろう
作るのは【酒】である。
結局度数や濃さは
自分で調節してくれ、一応の
目安は書いておく。

メロンリキュール:牛乳
      1  : 3
こんぐらいを目安にそこへ
生クリームを申し訳程度加える
本来生クリームを入れないのであれば
シェイカーは使わない、だが
生クリームを入れる事により
よりなめらかなカクテルに仕上がる。

今回はリキュール40cc
牛乳は100ccぐらいのちょい濃いめ
生クリームは30ccシェイカーに入れ
氷と一緒にひたすらシェイクする、
するとシェイカーは銀色から
段々と白くその肌を染めていく。
内部が氷によって冷え、
結露していくサインなのだ。

グラスへ注ぐ瞬間はいつも
何となしに心がざわつく
どんな表情なんだろうか、
ドアを開けるのは自分しかいないのだ。
注ぎきるときめ細かな泡を纏った
パステルグリーンの液体によって
満たされたグラスがそこにあった
とても綺麗である、ふむ 上出来だ。
しかしながら実は見た目とは裏腹に
この酒はあまり甘くはない
もちろん香りは高いが、なので
作るときはガムシロップや
かき氷に使うメロンシロップなどで
甘さを調節するのが良いだろう。

素敵に鎮座したグラスへ
私はあらかじめ泡立てておいた
絞り袋に詰めた生クリームを
表面いっぱいに回し乗せていく
そしてほんの少し茶こしで
ココアパウダーをふりかける…
「完成 見た目は劣ってないな 」

【大人のメロンミルク】完成である、
見た目はあのスターバ○クスコ○ヒー
のメロンがフラしたペチーノ
に負けていない むしろ良い勝負だ。

これはストローでいただく 勿論
「…若干牛乳が多かったか」
なるほど あまりミルキーにすると
香りも飛ぶ、甘さもないから
ただの黄緑牛乳になるわけか…、
私はすぐ黄緑牛乳を飲み干し
二杯目を作った 今度は限りなく
メロンリキュールを1から2へ
割合が、1:3から2:3になり
色味が増していく。

出来た これならと、
飲んでみて私は
「なかなかじゃないか」
心底そう思った。

「なければ作る」は
ものぐさでありつつ
面倒くさがりな私の所謂
くせである、結局は
手間暇かけてしまうのだ。
だがしかしこれがまた
楽しめるうちは私も
“料理は嫌いではない”んだろうと
卑屈な笑みを浮かべながら
シェイカーに三度目になる
氷詰めを始めるのであった。

追記ー
暑いよねぇ~ 梅雨明けたね😅
2022/07/02  6:00現在…

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