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ジュニアからSnow Manへ行った経緯とか


これは運命的な恋煩いではなく、令和の恋愛レボリューション21である。
白状すると5月の頭にSnow Manのファンクラブに入った。
ちょうど4月の上旬に今更新型コロナウイルスに感染したわたしはもう二度と罹るまいと細心の注意を払って過ごしていたが、なんと4月下旬に早くもおかわりをしてしまった。熱が常時39度くらいあり、意識が朦朧とする中で少し悩みながらそれでも確かな意志をもって「好きなアーティスト」欄にチェックをつけていた。

ファンクラブに入ること自体は別にセンセーショナルなことでもなんでもない。いい歳して恥を重ねるという名のエンタメではあるが。
今日に至るまで様々なジャンルのイベント、公演のチケットをとるために数多のファンクラブに金を払って入ってきた。YouTubeのコメント欄で中高生と思しきファンが言う「テストで良い点とれたらファンクラブに入る!」みたいなものじゃないのだ。33歳独身女性のファンクラブに入る、は公演チケットをとるために投資していきますよという、口座の開設と同義である。


そもそもの経緯

上記の通りそもそもの経緯は4月上旬に新型コロナにかかったせいで何もすることがなくなり、それまであまり触れてこなかったTikTokをめちゃくちゃ見たことによる。TikTokはそれまでわたしとは相容れないメディアであったが、これに手を出さざるを得なくなったのは色々と理由がある。
わたしの旧J事務所の入り口はデビュー組ではなくHiHi Jetsの橋本涼だった。今年の頭に橋本涼の顔面からHiHi Jetsに入ったものの、昨年の色々を経て橋本涼の情報を得るためのメディアの多くは既に終了になっていた。具体的に言うと少年倶楽部やアイランドTVだ。旧J事務所に明るくなくても少年倶楽部という番組の存在は認識しており、一連の何かで放送終了になったことも知っていた。STARTO ENTERTAINMENTになってから当該事務所所属アーティストのファンになった人間としてはとにかく過去の情報を得られるメディアが不足しており、わたしはそれをTikTokに求めた。非公式にファンが切り取った動画がわんさか出てくる。
そこでわたしは40度近い熱が出ている時にいわさきたいしょう君がHiHi Jetsイガリ、同さくまと一緒に白いタンクトップとサングラスで嵐のone loveを歌う動画に出会い、メチャメチャハマる。異様に広い肩幅とメチャメチャいい声でたいしょう君が歌うので、正しく病気の時に見る夢のようだった。現実病気だったわけだけど。

情報を求めて

そんな中で偶然流れてきたのがSnow Man「君の彼氏になりたい」のライブ映像だ。この楽曲はSnow ManのCDデビュー後割と初期段階にリリースされたシングルのカップリングであり、続きものの三部作になっている。なんかデートの終盤、おそらく片思いの女の子を「今夜帰すか帰さないか」みたいな葛藤と駆け引きをコミカルに描いたような内容だ。そういうのは詳しい人が説明してくれるだろうからここには書かないが、この楽曲はライブツアーの日替わり演出でメンバーが台詞を発するパートがある。それがいやに面白かった。はにかみながら「大好き」という人、「チューしよ?」とオタクを薙ぎ倒すもの、「帰さない」と言わなければならないところを「帰れ」とか言うオモロい人。バラエティ豊富な日替わりの数々。

もっとこの曲を聴きたいと思ったところ、YouTubeで「君の彼氏になりたい 振り付け講座」という動画を見つける。こちらはSnow Manの公式チャンネルのもので、その名の通りメンバーが曲の振り付けをレクチャーするという内容である。なんか画面右端にいる青いタオルを頭に巻いた3枚目の男性の顔と挙動が誰が見てもやばすぎるので興味のない人も普通に見てほしい。
ここまで書いた上でわかる人が読むと「君彼の甘い台詞で脳を破壊されたことでファンになった哀れ独身アラサー女性のはなし」のように見えるが実はそうではない。お時間がございましたら、もうしばらくお付き合いください。

↓君の彼氏になりたい 振り付け講座動画

踊れる男

話はTwitterに戻る。そんなこんなである日わたしのTwitterライムラインのおすすめ欄にYOASOBIの「アイドル」を踊るピンクのつなぎの男性があらわれた。ああこの人スノーマンだ知ってるわ。本屋の雑誌コーナーに上裸のエロい表紙の雑誌が並んでいたのを見たことがあります。という感じだったがこれが異様に踊れていて、特に首の折り曲げ方とかキレッキレである。このダンス動画は「それSnow Manにやらせてください(それスノ)」というSnow Manの冠番組内にある3分で振り入れしてダンスを披露するという企画のものだった。後々調べると同じ曲を何度かやっていたり、そもそも佐久間も何らかの機会に踊ったことがありそうな選曲ではあったが、当時はそんなこと知らないので初見でなんだこれというような動きに釘付けになった。これがわたしがそのピンク男・佐久間大介に興味を持つきっかけだった。

歌のうまさに惹かれてもダンスのうまさにどうこうということは今までなかったのだが、実は昨年の秋くらいから踊れる男ブームが来ていた。直近、具体的には福澤侑の動向を注視したりしていた。
まず、他に目当ての俳優がいて観劇に行った作品の出演者として福澤侑が名を連ねていることが何かと多くあった。興味がなくても彼はとにかくダンスが巧いから面白く、目当ての俳優よりも気づいたら福澤を見ているなんてことも多かった。以前とある本確炎上舞台を野次馬的に見に行った際も、色々と作品やキャスティングについて言いたいことはあるが福澤侑だけは安定して良かった。めっちゃ踊れるし、その時のビジュアルもツボだった。
そんなこんなで多少つまらない現場に遭遇するたびに彼の無罪を主張し続けてきた。どんなに面白くなくても福澤は無罪である。

話を佐久間大介に戻す。SNSでこういう挙動をしているとTwitterのおすすめ欄に佐久間の投稿が流れてくるようになる。ついでに京本大我のアカウントも紛れ込んでくるようになり、近年2.5次元、野球、ちょっとヴィジュアル系だったタイムラインが更なる混沌をきわめはじめる。
そんなある日、佐久間のアカウントに自分としては非常に親しみのある豚の餌の画像が添付されている投稿を見つけてしまう。これは二郎、しかも野猿の二郎である。ひと目でわかる。本家の二郎も店が増え、インスパイアである二郎系なるものがいかに世に広まったとて野猿の見た目は唯一無二。

あんなバキバキの腹筋なのに。恋に落ちた音がした。
わたしはとても恥ずかしい女で、よく男が「いっぱい食べる(けど細くて巨乳の)女が好き」というやつを本当に笑えず、なおかつ異常な量のラーメン的なものを美味しく食べる男に謎の執着を持っている。
佐久間を見てああオタクって本当に二郎好きなんだなというのがアイドルにも適用されることに感動するとともに、こんなに嬉々として二郎を食べるならきっと彼はファッションオタクではないのだろうなということをここで確信、営業方針として信頼できると認識し、ああこれからは佐久間大介だとそう思ったのでした。
これ以上恥という罪を重ねたくないがもうスタンスとしてはリアコと変わりなく、もうメロメロ。

これならいっそチューして?でそのまま陥落したかった。首をバキッと折りながら踊るさまを見てシンプルに技術に感動して応援したかった。自分二郎食べますが決め手とは、あまりにも特殊な趣味を持つ自分を呪いたい。
佐久間が野猿完食するのを見るイベントとか、なんなら横に並んで食べるだけのイベントとかないでしょうか。顔を見ず喋らずただ横に並んで食べて出ていくそれだけをやりたい。いまこれを朝の総武快速の中で書きながらめちゃくちゃ興奮している自分がキモい。仕事、頑張ります。

佐久間は(他メンバーと比べて)ちいさいもの、という認識が定着してからはそうは思わなくなったが、彼の背が低いように思わせないようなふるまいは純粋にすごいと思う。あまりにも大きく見えるのでリアル測定値で174cmくらいと目測したものの彼の身長は公式発表で168cmである。
岩本照さんに抱きつくコアラみたいになっている動画を見て次元バグを疑ってしまったが現実だった。明らかに小さい。わたしは歴史的に背の高い男が好きなのでちょっとショックだった。それでも大きかったらあんなアクロバットはできないだろうし、この大きく見えるというのは何かしらの技術あってのものだな、自分の見せ方をわかっていないとできない芸当だな、と普通に感心してしまう。好き。いまわたしはガラライキュのラウールです。

↓体格差バグショート動画

そして表情管理という言葉を旧J事務所文化に触れてから知ったのだが、彼は相当危険な表情を見せつけて画面の向こうのわたしたちを翻弄してくる。俺は俺自身が魅力的だと全てわかってやっています、というのを決して隠そうとしないその姿勢。自信をもってそれをやっている。多分先の歪んだ性癖以外で佐久間の好きなところというと、今までやってきたこと、得た経験を正しく積み重ねて生きているっぽいところがいいんだろうなと思う。佐久間に対する評価で「自分に酔っている」だとか「かっこつけ」みたいなものをたまに見るけど、自分を魅力的に見せるポイントがわかっていてそれを形にすることができるのって人に見られる仕事として最高じゃん。自分をかっこよく見せることについて謙虚さなんていらないので、どんどんやってほしい。

挙動不審な女

でもわたしはここまで興味を惹かれて、佐久間が好きかも?ということをまだ認めたくなかった。HiHi Jets愛知オーラスの帰りの新幹線内で同行者の友人に最近スノーマンを聞いている、という話をした際に「まだ誰が好きとかない」みたいな意味不明な嘘をついた。この2週間前に病床で佐久間大介の名前にチェックをしてクレカを切っているにも関わらずだ。もう佐久間が好きだったのに。

というのもいまからちょうど10年ほど前、人生で一番の狂い対象であったヴィジュアル系バンドのベーシストがピンク色の髪だったので、もしかしなくても当時を知る人たちから呆れられると思ったのだ。別にピンクだから好きなわけじゃないし、多分当時のことを振り返ったらまた長くなるが、ただひとつ言えるのはこれは本当にたまたまだし、佐久間みたいな「ちょおー好き(CVしょっぴー)」でファンをやっていたことはないということだ。
その時に「こ…この人も気になるかも!」と苦し紛れに名前を出したのが渡辺翔太さんだ。もうこの使われ方が最悪である。しょっぴーならびになべしょのファンの方、本当にすみません。

渡辺翔太さんについて

すごく、すごくかおがきれいなのに発言がキツくてちょっと雑めなところがあり、生身の一般男性っぽさがある。ぱっと見一番得意そうなのにベタベタのファンサが苦手、バラエティでは何かとへなちょこというかなり異質な要素を備え持っており、そのせいで何をしても面白く見えてしまう。そしてグループ内では歌がうまい方でメインボーカルというなんともチグハグな人材。
あまりにも面白すぎてわたしはデンティスを買い、銀座のアルビオンでフラルネを買った。この人知れば知るほど面白い。
また別の友人に渡辺翔太さん(しょっぴー)が面白いという話をしたところ、彼が「なべしょ」であった時の話を聞く。よくわからないがいまの「しょっぴー」はもう「なべしょ」ではないようだ。バンギャルはなぜかみんなジャニーズに詳しい。何も知らないのはわたしだけだった。

そんなこんなでしょっぴーの個人仕事に金を落としながらわたしはスノーマンのCDを買い集め始める。ここしばらく音楽は全てサブスクだったのでCDを取り込む、という作業が新鮮だった。もう一般流通していないアルバムの初回盤についてはメルカリしたのだが、素敵なデジパック仕様を見てなんだか初めてCDを買った時の新鮮な気持ちを少し思い出したりした。HiHi Jetsがデビューしたらこれを味わえるんだろうか。楽しみだな。

そんな青島くんの協定恋愛よろしくうっかりしょっぴーが気になるふりをしてしまったことから他メンバーへの知見も深めていき、だいぶしょっぴーを好きになる。スノーマンを深掘りしようとしたのは間違いなくしょっぴーのおかげです。しょっぴーありがとう。
そしてなんだかこの人たちは恋愛レボリューション21の時のモーニング娘。みたいだな、とか思い始める。辻加護ゴマキなっちかおりん石川安田よっすぃー矢口中澤姐さん。こんだけ人がいるのにひとりひとり役割が明確で個々のキャラが立っていれば多分オタクも相当好きだろう。あとi DO MEの衣装がめっちゃモー娘。だと思っている。あの銀色でお揃いのやつ。それとトランプついててふわふわしてるやつ。

メンバーの印象

そんな感じで各メンバーの印象は下記の通り。
なおこれらは24年3月くらいのものを24年8月に少しずつ修正している。

目黒
大谷翔平に似ている。同じ地元の匂いがする。
デンジャーホリックMVの顔がかっこよくてムカつく。

さくま
あらゆる宣材でほぼずっと見下しアングルだから身長174cmくらいのきもちで見ていたが168cmらしい。すごく怖そう。冷たくされたいし、ちょっと殴られたい。やっぱり優しくされたい。サウナかな。
銀髪になるとちょっと枯れてて好き。

ラウール
最年少ってバグか?こんな後輩いたらたまったもんじゃない。デカいのにかわいくてユーモア的な意味で口が悪そうなところが良い。

ダテサマ
似た顔の人を知っているような気がしたが全然似てなかった。パラパラ踊ってるのが良すぎた。めっちゃ踊れて歌も高音がきれいですごい。どーん、セリーヌを食らえ!平成の男!みたいなファッションが良い。料理のできる男枠なので彼もまた橋本涼と同様にファンタジー。
貴族だと思ったことはないが、最高の男かもしれない。

いわもとひかるさん(ひーくん様)
照と書いてひかると読む人。間違ってもTERUと言わないためにフルネームひらがな表記をすることで自分にひかる読みを刷り込もうとしていたが、直近金髪になったビジュアルが最高すぎたため以後ひーくん様と呼ばせてください。金髪パーマ色眼鏡さいこうさいこうさいこう。
ラブトリガーの振付ありがとうございます。

ふっか
飛び蹴り喰らっていた方(ほう)
TikTokでめっちゃ夢小説が流れてくる。

しおこうじよりもむかいこうじさん
飛び蹴りをする方(ほう)
属性が多い。マッサマン。毎日21時に全世界の彼女たちにメール送ってえらい。本当にえらい。絶対に燃えないでほしい。絶対にだぞ。

しょっぴー
---ここから3月の感想--.
きれーなかおのひと。塩顔カピバラの王。
---ここまで3月の感想---
何をしても超面白い。デンティスは買った。フラルネも買った。
わたしの好きなバンドにカリガリがあるが、前述のなべしょについて教えてくれた方が「ジュニアの頃から石井(秀仁)に似ているやつがいるなと思って十数年注目していた」と発言しており、彼に対して抱いていた正体不明な面白みの一端が見えたような気もした。そういえばライブ映像での生歌発声も石井先生のように感じる時がある。
24年8月、しょっぴーが踊っているLe SserafimのPerfect Nightが今更何かのツボにハマり、本家のMVを毎日見ている。

あべちゃん
気象予報士資格所持者。大卒資格保有旧J事務所の者たちの中でも最強格であることはわかる。ちょうえらい。わたしはテレビや芸能人のバカムーブとそれを面白いものとする風潮がどう頑張っても心から好きになれないのだが、あべちゃんは面白いなりに発言や言葉遣いに不安がなく、全くイライラしない貴重な人材。偉人。

おしまい

そんなこんなで橋本涼に期待しながらSnow Manにもずるずるいっている24年8月。
橋本涼はめちゃくちゃに若い。なんなら彼とわたしはリアルに青島くんと雪乃さんの年齢差があり、正直キャーキャーするのに気が引けるところが少なからずある。わたしには5つ下の弟がいるが、身内より下はもう話の通じないガキじゃんという認識で生きてきた。そして30歳を過ぎてから「これから先の人生は自分よりもずっと年下の才能に惹かれていくのだ」いうことの辛さや情けなさ、気まずさみたいなものをHiHi Jetsに対して少なからず抱いていた。この辺はこれから歳をとっていく上でいつか諦めとや開き直りに至ることでなんとかなると思う。
それでも正直まだこんな年下を応援する覚悟がきまっていないのだ。

対してSnow Manの、いわゆる年長組たちに関しては同じ世代のメンバーがいるというだけで応援する身として謎の安心感がある。わたしはこの人たちを好きになって良いのだと、別に誰に認められたわけではないのにまだ大丈夫だと目に見えない何がか肯定しようとしてくる。向井目黒ラウール加入当時のことはまだよく知らないが、グループの構成メンバーの年代を統一せず、大胆にも年齢差をつけて編成するタッキー采配がわたしにめちゃくちゃに効いている。

そんな日本のトップアイドルはとにかくファン層が広い。インスタライブやYoutubeで5歳の娘が〜みたいなコメントを見ると発狂しそうになる。普通の人たちが普通に人生をしている中、わたしはわたしのためだけにクレカを切り、友人に頭を下げ、FC入会のための現金を熱心にコンビニのレジに流している。名義無限に募集しています。マジで。マジです。
なおSnow Manには熱心な犬のファンもついている。かわいいね。

以上です。

次回予告案
・日本のトップアイドル
・俳優佐久間大介(朗読劇感想)

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