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lost kingdom30


エノクです


崩落で
閉じ込められた
20人くらいの
鉱夫達が
ポータルの
輝きに
飛び込んで行く

イーノ
「ねぇ、もう居ないよね?」


エノク
「ん」


カズ
「僕らも撤収だ。行くよ!」


ロカ
「おー!」




ポータルを
出る

ママが
駆けつけ
私達を
抱きしめた

ベアルーヌさんは
苦笑い


カナ
「全くこの子達は」
エノク
「ん、ごめんなさい」
「これで全員だと思うの」


トマリ
「親方!怪我を」
親方
「かすり傷だ。いてて」
女将
「ったく心配かけて!」
「不眠不休で心配
だったんだよ
こっちは!」
ベアルーヌ
「手当てが必要だ」
「十字架に案内する」


親方
「‥十字架?」

聞くところ

崩落の
前兆は
あったそう

それでも
煤一つでも

その執念が
仇となる

親方
「‥惨めなもんだ」
「だが、お前らに会えた」
トマリ
「親方、みんなも聞いて」
ベアルーヌ
「これからの説明だ」
親方
「?」

パパが
オウドリーフに
来ないか
町の人に
聞いてみる

すると

親方
「街を放棄するのか?」
トマリ
「思い入れもあると
思うけど、このままじゃ
生きていけないよ」
親方
「 」
トマリ
「みんなは?」
親方
「トマリ、お前‥」
「アンタら一体?」
カナ
「私達の国で生活
してみませんか?」
「魔女狩りから救済した
集まりの国ですが」
親方
「‥魔女狩りから?」


怪我人の
手当ても必要
ひとまず
上空に
待機する
十字架へと
案内し
炭鉱を
後にする



親方
「で、でけえ‥!」
トマリ
「みんな、乗って」

「すげぇ。また
輝き出したぞ!」
男2
「こんなデカい船
お前ら、どうやって」
エノク
「もう一隻はお留守番なの」
男一同
「 」

「まだあるのかよ⁈」


ポータル
転移後

手当てを
受けた親方

事情説明に
全員目を
丸く唖然とする

親方
「‥夢でも見てるのか?」

「ロボットに街を作らせて
国が復興?」
男2
「物資もロボットに頼む
国ってどんなだ?」
女将
「驚いたね‥空の上だよ!」
「ごらん、デイジー」
デイジー
「スロッドがあんなに
小さいわ」


エノク
「ん!」

次々に
質問攻めに
される
パパとママ

エノク
「洗わないの?」
「みんな汚れてる」


デイジー
「ね〜不潔」


女将
「汚れてもね、平気な
連中なんだよ」
エノク
「ん?」

事情を
理解した
親方達に
群がられる
パパ

炭鉱の人々に
暖かい
シャワーと
食事を
振る舞った


会食

今後について
説明する
パパとママ

真っ白な
Tシャツと
青いジーンズで
親方達が
集まる

親方
「旅を続ける?」
トマリ
「魔女狩りが与えた
影響は大きい」
「残された男性も
多い筈だから」


親方
「男女比率って言ったか?」
「男を集めるのか?」
ベアルーヌ
「救済の目的もある」
「一部の集落まで異端審問が
燻る様ならな」


女将
「物騒な所に飛ぶね」
「だが、ヒーローじゃないか」
エノク
「ヒーローなの」

みんなに
笑顔が
笑いで
溢れかえる

トマリ
「もっと早く来るべき
だったかな」
カナ
「私達も色々あったから」


その夜は

船内で
賑わった

たくましい
男達
女達の
笑いが


夜空に
明るく
響いた

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