ね〜む4

続き

流れの勢いで
腕をへし折っている

効果音が
邪魔にならない様に
配置は隅に

衝撃の展開には
無駄を省く
ゼンキの反応は
必要ない

エノクの反応だけで良い

ゼンキの状況を
此処で明らかにする
この瞬間で見せる
ことができる
理由がよく分かる

相手は手負い
心理的な
考察で充分
この状態で饒舌には
なれないだろう

此処まで来れば
エノクも外野となる
ざっくりと奇数ページを
此処までに収め
変異に突入出来る

偶数ページまるまる使う

ページ半分
分断見せ

骨格から外周を取り巻く
眼球の内部に
取り込まれたであろう
ゼンキの姿は見えなくて良い

吹っ飛んだ総主を
回収して抗う部下
上面にはデカい脚をまとめて描く
この映画的描写がたまらなく良い

これこそ怪獣
怪物ならではの無双

第四形態の全貌を
形成中この時の質量の
説明の必要は無い

言葉を失うエノクの前に
尻尾を半分見せる
遠方の背中が質量の差を
此処で説明出来る

エノクも馬鹿では無い
考察の範囲で
安堵するノリ

ビル程の全高
敢えて足元の群衆を
描かない程の巨体
群衆は主観として描かず
ゼンキが凝視する

群衆はパニック
血管であしらう程の無双
その為の距離を稼ぐ

ゼンキが最後に
エノクに語る
こうした危機回避で
まとめる

以上

怪物が
世界を救う
三要素を
上げてみた

正体不明
手の内を見せない
戦略家

怪物を制御
支配
できるのは
怪物だけ

怪物は
調和を求め
遂行する

補足として
内包者には
性的に
触って欲しくない
箇所がある

拡張した
絶対領域にも
綻びは存在
するもの

おしまい