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小説版攻強皇國機甲 

名前‥

わかんない

何処から来て

どうなるの?



2010.9.11

場所わかんない
多分家

夜勤を
終えたママが
飲んだくれて
帰って来た

お酒くさい

吐いたのかな
何か酸味の
においする

ママ
「うう」

「ママ、大丈夫?」

ママは玄関から
自力で
廊下へと向かう

あっちこっちに
脱ぎ捨てた
ママの靴を
私、並べた

リビングの
棚から
酔い止めの
薬を放り込んで
水を飲むママ

今日も帰って
来てくれた

そのまま
ソファで
眠る


「ママ、学校行って来ます」
ママ
「 」

優しい
素直な子に
なって

ママの
願い
少しでも
叶ったかな?

学校早く
終わったら
ママの出勤に
間に合うかな

学校に
向かう途中
忘れ物した

何だっけ

急いで戻って
玄関を開ける
階段登って
机の上の
筆記用具を
仕舞う

ランドセルに
入れて
部屋を
出ようとした

ゴトン‥

下で音
ママ?

階段を降りた

リビングから
顔色の悪い
ママが
出て来た

トイレに
向かって
ママが吐いた


「大丈夫ママ⁈」
ママ
「 」

気分が悪い
息遣いが荒く
私はママの背中を
さすった

落ち着いたのか
ママもようやく
話す

ママ
「アンタ学校は?」

「忘れ物して戻って来たの」
ママ
「遅刻するわよ」

「うん、行って来ます!」
「いつも有り難う!」
ママ
「 」

‥そうなる
筈だった

本当は
こっち

廊下に倒されて
ママが首を
絞める

ママ
「もう無理」

「?」
ママ
「私と同じになる前に」


「 」


ママ
どうしちゃったんだろ

私の意識が飛んだ





「起きて」


誰?


「まだ終わって無いわ」


え?

「起きて」


誰?
ママじゃない


「誰?」
「 」

真っ白な
ワンピース
顔のでっかい
たらこ口の
うさぎ

私より
一回り小さい

うさぎ
「私の事はうさでも良い」

「喋ってる」
うさ
「自立型インターフェース」
「この世界にはまだ早いわ」

よく
分かんない

私の事を

children of algorithms

通称
AC
とか言ってる


「ママ、何処?」
うさ
「もう此処には居ないわ」
「元に戻す方法があるけど」


戻す?

うさは
パラドックスで
修正する
方法があると言う

うさ
「一度全部忘れて
もらうわよ」

「え?」
うさ
「時間も無い」
「あっちでちゃんと
説明するから」

「 」
うさ
「聞こえる?ライオ」
「こっちは接触したわ」
ライオ
「了解。いつでも」



誰と
話してるの

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