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ミュウミュウ前編

一才に満たないハチワレ子猫「みーにゃん(ミケ)」。
祖母の命名で
集落とはいえ、旧通りの実家の前を通る車に轢かれた。

二次元に変わる事なく衝撃で飛ばされたのだろう。

深刻な外傷も無い彼女は血を流しこの世を去った。

私の居ない間に。
看取る事もないまま逝ってしまう。

その夜、夢枕でみーにゃんが現れた。
私は車の中、膝でゴロゴロ甘える。

ドアは開いている。
私はみーにゃんがふと外を見ると、撫でた手を緩め、お別れだと悟る。

一声ないたみーにゃんは鈴を鳴らして真っ白な空間に向かい走り出す。

亡き家族の元に還る‥
精神世界へ
衰弱して生きる事さえ難しかった彼女は、電位治療器で阿婆擦れになり、短命な生涯を閉じた。

それから1年としないその年の夏の終わり頃だろうか、彼女は再びやってきた。

キジトラの姿で
家族には信じがたい2度目の転生。

名前は三男の命名
みゅう
良し、今日からミュウミュウだ。

続く。

エノクのようなスレンダー

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