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半霊半物少女34

聞いて‼︎

意識が戻ったママに
やっと培養した
血液が出来たって!





イーノでっす!

培養血液

輸血用だよ?

人様の血液で輸血‥?
何それ⁈

自分の血が
足りないんだから
自分の血液を
培養して輸血量まで
増やす医療機関が
あるの。

一週間くらいかかるけど。

それまでママは
意識が戻ったり
昏睡したり
繰り返してきた。


あの日、ママが
重傷を負って倒れた時、
ロカが初めて泣いた。

産声さえ上げなかった
ロカが。

最初に聞いた
ロカの声‥
「ママ」

私達、みんなで泣いた。


人生でこの日は
絶対忘れる事は無い

食事だって出来ない
程のトラウマ。

あれから
しばらく経って、
ママと話せるくらい
面会も出来る様にもなった。




エノク
「そう、あれから
仲直りできたのね」
カズ
「うん」
イーノ
「どんな子か私にも教えてくれなかったんだ」
カズ
「だから‥」
イーノ
「お前には関係無いって言うの」
カズ
「う‥」
タケ
「お前ら、少し休ませてやれ」
エノク
「良いのよ。血の量も戻ったから昏倒はしないから」
タケ
「そうは言うが、まだ復帰は先だぞ」
エノク
「魔法の効果はそろそろ出ても良い頃なのに‥」


魔法医療機関

この病院は

総合医療機関でも
魔導医療技術が進み
重傷患者は回復治療での
処置が主。

けど、ママは
出血も酷くて
臓器や気管支の
損傷より、培養血液の
量もあり時間かかりました。

おかげでロカも
ベッドに入って
ママにべったり。

パパも呆れるくらい。

ママが助かった
事が奇跡だし。

ロカが喋った事も
奇跡だけど。


ママ
「イーノは?私がいない間
変化あった?」
イーノ
「ママの代わりにご飯作ってる」
タケ
「レシピ聞きたがってたぞ」
ママ
「ありがとうイーノ」
イーノ
「えへへ」

早く退院してほしいけど、
パパは待つのも家族の
愛だってかっこいい事
言ってた。

私はママの様に
せっかちなのかも
しれない。


今回はここまで!

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