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After Furu8


私アリサ

屋上

カオが
デニッシに
捕まっている

助けなきゃ


「お友達だろ?」
「証言済みだ。くちが軽くて助かる」
アリサ
「 」

時速400kmで
血管を
カオに
巻き付け

こちらへ
回収

カオ
「⁈」


アリサ
「届くかな?」

デニッシに
向け

蹴り


「届くと思うか」
アリサ
「むん‼︎」

第四形態で
蹴り

大口開いて
デニッシ目掛け
喰らいつく

古代湖
目掛け
ぶん投げ

水切りの様に
水しぶきを上げ

沈んだ

アリサ
「‥とりあえず、怪我無い?」
カオ
「え、ええ‥」


なんか
カオが
小声で

私、アリサの
様には
真似出来ないわ
とか言ってる

そんな
肩の力を
抜きたいのに

フリュが
険しい
顔つきで
カオを
睨む

フリュ
「内包者として、後めたい気持ちは分からなくはありませんが」
「アリサさんに、情報を売った事は軽率に値します」

カオ
「 」


アリサ
「フリュ、選択の余地は無かったよ」
「カオの弱みをつけ込まれたのは、仕方ないでしょ」

フリュ
「許せるのですか?」
アリサ
「友達だよ。当たり前でしょ」

カオ
「‥アリサ」
「ごめん‥なさい。スクが聞いたら、きっと失望するわ‥」
アリサ
「大丈夫、二人だけの秘密。良い?」


フリュ
「はえ‥」

なんか
小声で
お姉さんに
似てきた
とか言ってた



昼休みも
後半

スクが
心配して
探し回って
いたのか

駆けつけて来た

スク
「二人共、何処行ってたの⁈」

アリサ
「スク、デニッシ族の件。どうも絡みそう」
「カオの事、ちゃんと守ってあげて」

スク
「 」
「どう言う」


アリサ
「つべこべ言わんと」
「頼んだよ、男の子!」

ポンと
スクの肩を
叩くと

教室へと
戻る

とりあえず

デニッシの
矛先は

アリサの方に
向けてくれる
筈だ



多分‥



ラグラの
自然保護活動

指定保護区間で
学ぶ
野外授業がある

その日が
近付いてきた




ハイキング
みたいな?

オリエンテーリングって
競技って
初めて知った

ふ〜ん

これって
違うんだね

フリュ
「アリサさん、森林浴が楽しめます」


アリサ
「デニッシの襲来に気をつけなきゃ」
「地の利を生かすのはアイツら得意だし」


フリュ
「純粋に思い出を楽しんだらどうですか?」
アリサ
「カオは、内包者として女の子でいたいんだよ」
「スクだけに、守らせる訳にはいかないじゃん?」

まぁ

これじゃ
ボディーガードと
変わらず

気をつけて
行動しようと
思う

そうして

その日が
やって来た

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