lost kingdom21

エトラです

昔の事は
よく覚えてます

みんなが
突然
大きな
十字架で
やって来て

訳も
分からず

家族の
養子に
なった事

みんなに
愛されて
今日まで
育った事

いつか
エノクの
助けに
なりたい

その思いは
叶わないまま
育った事

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カナ
「ありがとう。エノクの
回復の事」
エトラ
「私、これしか出来ないから」

カナ
「エトラは表に出さない
みたいだけど、遠慮深い
心の持ち主ね」

エトラ
「　」

お見通し
だった

けど
それが
良いも
悪いも無く

お母さんは
続ける

カナ
「歴史の変わり目に
大きな行動を起こすのが
エノクなの」
「そんなあの子をそっと
後押し出来るあなたは
誇らしいわ」

エトラ
「　」

カナ
「養子に迎えて正解ね」

お母さんは
笑顔だ

カナ
「カズとは仲良くしてる？」
エトラ
「　」
「は、えっ？」

カナ
「ん？」

何の事
だろう

とぼけていたら
顔で分かると
言う

顔が
真っ赤に
なる

カナ
「跡取りに貴重な男子よ」
「知らないと思った？」

エトラ
「あああ」

クスッと
笑う
お母さんは
私の事は
お見通しの
様で

カナ
「そこは遠慮しない」
エトラ
「でも私養子」

カナ
「でもじゃない」

エトラ
「ああああ」

イーノ達が
やって来る

このタイミングで

イーノ
「何話してるの？」
ロカ
「ママと恋バナ？」
カナ
「そんなところ」
エトラ
「　」
イーノ
「んん？」
「エトラ顔真っ赤」

ロカ
「んんん？」

お母さんは
ずっと
笑顔だった

ああああ

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エノクです

よく寝た

身体の
痛みが
引いてる

エノク
「おトイレ」

良かった

回復は
順調

ん？

外が
賑やか

窓から
覗くと

FAPUSが
アビスに
向かう

下界攻略に
向けて
何機も
アビスに
消えて行く

手に装備
された
大きな
銃を抱えて

エノク
「ん！これなら‥もう大丈夫」

その日を
堺に

地響きは
なくなった