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精神世界物語 中編4


元気の塊

男の子ほど
舞い上がって
勢いがある

放課後

そんな
ゲンが
懲りずに
私の机を
バンっと叩き
私を見る

ゲン
「エノラ!」
エノラ
「臭いなら禊だけで
解決よ?」
ゲン
「い、いや。臭いのは
別に良いんだけどよ」
「それより秘密の
パワースポット
見つけたんだ!」

一緒に来ねえかと
私を誘って来た

私は彼の
一方的な
誘いに
目を
見開く

ゲン
「待ってるぜ!」
エノラ
「え、ちょ‥⁈」

弾丸の様に
走り出す
ゲン

何て事

匂いの原因を
そんな所から
拾うなんて



雫に
この事を
打ち明けた

私だけで
解決
できそうに
無いから


「ええ⁈」
「強引すぎだね
せっかく祓って
貰えたのに」
エノラ
「分かる?チリチリと
嫌な匂い絡ませて」
「これはゲンの
ものじゃ無いって
分かったの」

「エノラ‥よく昏倒
しなかったね」
エノラ
「持ち堪えたけどね
ゲンの身に何かあったら」

「分かった。私も行く」
「場所は分かる?」
エノラ
「‥ゲンからよ」
「来たわ」

端末から
ログが
送られる

発信は
ゲンから

エノラ
「何処‥⁈」

「こんな場所なんて」
「ありえないよ!」

そこは
人間が
来ては
いけない場所


「行こう!危険だって
教えなきゃ!」
エノラ
「ん!」

私と雫は
ログを頼りに

海上都市の
最深部へと
向かう
事にした

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