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The blue sky of the outlook38

二章


ない‥。
何処から当たるか。
卓上にて採用可能なバイトを探す。

昨日から遅くまでページと睨めっこしてて、眠い。
卓上を格納して一休みしたいくらい。
けど、夏休みは始まっている。
一日も早く働き先を見つけなければ。

エイマ
「もう少し回復してから働いたらどうですか?」
エノク
「それじゃ稼げないわ」

自分に合ったバイトなんて
退院したばかりの小娘を雇う所なんて‥
♬♪♩♫‥

エイマ
「着信‥」

ノイルからだ。
退院時には姿を見せなかった。
こんちくしょうとかは別に
思ってませんよ?

エノク
ピッ「無事退院できましたよ?」
ノイル
「‥‥‥」
エノク
「‥?ん、下の公園ね?待ってて」ピッ
アリサ
「お姉ちゃん、誰から?」
エノク
「ノイルから。少しでかけるわ」
アリサ
「うん」

何だろう?
涙声だった‥


駆け足で階段から降りてきた。
ノイルの前に男子生徒がいる。
ナンパされてる?

エノク
「ノイル!」


エノク
「え?ちょ‥」

私に駆け寄る
泣くほどしつこく
された?
男子生徒に目を向けた。

男子1
「ち、違う誤解だ!」
男子2
「マジだって!俺らが来た時にはもう泣いてたんだ‥」
エノク
「そう‥心配して声かけてくれたのね」

男子が慌てて相槌をうつ。

エノク
「ありがとう。後は任せて」

ポカンと立つ男子。
私とノイルは大きな木の下に移動する。
2人で話し合える場所だ。

エノク
「どしたの?」
ノイル
「ゼンキと連絡取れなくなってるの」

彼氏‥か
事情によるとゼンキが
バイトを探す事になり、それきりご無沙汰だと言う。
そりゃ忙しいだろうし寝疲れして連絡取れなくなる事くらいあるだろう。
ただ理由はそれだけではないと言う。

以前ゼンキと揉めたらしいのだが、学校を中退する事を宣言したのがそもそもの原因だとか。

ゼンキは真っ直ぐな性格で、
目的の為には上の空だったり遠い眼差しで会話するも聞いてない事は良くあると言う。
喧嘩のもつれで私に相談て‥

バイトか。

エノク
「ゼンキが働いているかは分かる?」
ノイル
「大きな工場でロボット動かすとか」

働いてるんかい。

ノイル
「私、ワガママだからゼンキ仕事の為に学校辞めちゃうのかな‥」

そっちかい。

デカい工場か‥
乙女2人で行くのは‥
ん?

エノク
「良い所に来ました」
タケ
「よぉ」
エノク
「工場まで付き合って」
タケ
「急に工場ってお前‥」
エノク
「ノイルも一緒に連れてって」
タケ
「誰だ?後ろのやつか?」
エノク
「ん」
「駄目?」

タケ
「い、いつの間に知り合ったんだお前///」

視線逸らした。
多分大丈夫。

エノク
「ノイルに場所聞くから」
タケ
「 」

拒否権無しで。

場所はコロッサルグラッド・シエルの巨大工場。
「天魔重工会社」だ。

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