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Ragura Floating World29

「こら」

「聞きなよ」

「聞きなって」

「寝ぼけナマコ!」


エノク
「はっ!」
「誰⁈」

「忘れたとは言わせないよ」

エノク
「‥‥」

「蒼穹(そら)を
お忘れかい?」
エノク
「‥ごめんなさい」
蒼穹
「迅速に聖釘まで
呼び出せる様になって」
エノク
「 」
蒼穹
「魔王相手に」
エノク
「‥はい」
蒼穹
「何やってるかね」
「もう聖釘忘れたの?」
エノク
「ごめ」
蒼穹
「それは良いから」
「思い出しなよ。
12本追加で作り
上げたじゃない」
エノク
「はい」

座標指定
効果範囲

後は‥

何‥

蒼穹
「始末しなよ」
「これは君のミス」
エノク
「‥‥」


始末‥?


私が‥?



シュコー‥
ピッ


生きてる

生きてるよね?

良かった
‥いえ

これは良くない

寝ぼけて無い
私はナマコじゃない

エノク
「‥ん」


どのくらい時間
かかるかしら

今の私に
出来る事

もう一度叩きつけ
られないと
思い出せないのかしら

何の為に此処へ
来たのか

思い出さなきゃ



パパとママが見てる
じじもハハも‥

みんな

心配かけて
ごめんなさい

世界樹で
ルーン補充して

聖釘まで呼び出せる
様になった

それなのに

ミスか‥
怒られちゃった




誰もいない時間‥
聖釘の事
思い出さなきゃ


その時だった


エノク
「 」
魔王
「生きていたか。創造主」

殺しに来た?

魔王
「古代図書館にて待つ」
「一人で来い、創造主」

嗚呼‥何て

魔王
「ククク‥」
エノク
「 」


待ってくれた‥

嗚呼‥


そうだ

魔王‥貴方は
どうやって
移動

そうだ

転送と解放だ

放てば良かったの
忘れてたわ‥

確かに私のミス

失態だわ


ごめんなさい‥

私‥


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