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Ragura Floating World71


G-bartの要請

再び病院

手の痺れ
足の筋力低下

エノクです

入院します

突然ですが
私に突き付けられた
代償

半身不随レベル
魔法生成が
出来ない身体

足の付け根から
力が出ない事

透視で
明らかになった
私の魔力腺は
腕から
退化していた



クアル先生から

そう告げられた

クアル
「筋力低下は貴女の
強い信念で歩ける
様になります」
エノク
「良かった」
クアル
「魔力腺の件は‥」
「残念だけど」
エノク
「良いの。これくらい」
クアル
「また世界でも
救ったの?」
エノク
「そんなとこ」
「ねぇ、先生。私
本当に魔法生成
出来ないの?」
クアル
「腕の魔力腺が
萎縮(いしゅく)
してます」
エノク
「それ以外は健在か」
「なら、問題無いわ」
クアル
「‥?」
エノク
「私、頑張って車椅子
卒業する!」
クアル
「その意気よ」

先生が笑う
夏休みは
車椅子生活
リハビリで
あっけなく
終わった

自由研究は
スクと
チョウワソウを
見つける事は
出来なかった

それでも

人並みに

それ以上に
私は自分の足を
信じ続け
鍛え上げた


車椅子も卒業

魔法生成を
実現する

魔法は氷と
風くらいかしら

その頃には
私は小学六年生

腕部の魔力腺は
元には戻らなかった


それでも
魔法生成は
可能だって
証明出来る


そんな春を迎えた
ある日の出来事
だった

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