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Ragura Floating World11

日没

ビル街の屋上まで
攻防神が送ってくれた


タケ
「待ってろ、迎えに行く!」



学校からマヤと
姿を消して騒ぎに
なってしまっていた

パパが学長に連絡
してくれた

タケ
「エイマ学長、久々だな。
二人共戻って来た」
エイマ
「そうですか、
怪我は無い
のですね?」
タケ
「ああ、何があったかは
わからんが」
エイマ
「ま、無事で何よりです」
「何か変わった事は
ありましたか?」
タケ
「カズの奴、自分が
変わった様だった」
エイマ
「?つまり?」
タケ
「僕とか言い出した」
エイマ
「 」




私、アリサ

話ぶった斬るけど
タケの家にいる

エノクお姉ちゃんの事
忘れられず
此処にいる

ただの居候じゃない
ちゃんと
仕事もする

タケの手伝い
何だっけ?

精神考古学研究会‥
合ってる?

イーノとロカが可愛い

すぐ打ち解けた
カズは‥
カズとはまだ‥

私?
私は身寄り無く
一人歩きして来た

ずっと‥

内包者って
辛いけど
それは昔の話

ちょっと待って
カズが戻って来た


アリサ
「カズ、おかえり」
カズ
「おばさん、ただいま!」
アリサ
「お、おかえり‥」
「‥元気あって驚いた」
カズ
「ミツルギは?」
アリサ
「後ろ」


ミツルギ
「カズさん、
おかえりなさい!」

カズと一緒のエルフの子
屋上で出迎えした

初めて見る真っ白な
髪が靡く

よく見ると片方の
耳が切れている

とてつもなく巨大な
攻防神に乗って


アリサ
「何処行ってたの?」
カズ
「大陸に飛ばされたんだ」
「マヤの端末を奪った小動物‥
リボンしてたね」
マヤ
「見た感じ野性の
動物じゃないわ」
カズ
「けど、ポータルを
扱う小動物なんて‥」
タケ
「なるほど、飛ばされたのか」
カズ
「パパ、心配かけて
ごめんなさい」
タケ
「二人共無事で何より
だが、しかし‥」

みんなで攻防神の
方を見上げる

タケ
「攻防神に乗って
帰って来るとは」
マヤ
「カズ、私行くね。
ママ心配してるから!」
カズ
「うん、また明日!」


イーノ
「パパ」
タケ
「うん?」
イーノ
「何かあったっぽいわね」
タケ
「ま、そう言うな。
元気に戻って来たなら」

そんな訳で家族全員
揃った


私の事はまた次に


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