世界樹

その名の
通り

異世界に
誇る
大樹

私の知る
世界樹は
小さいが

500mの幹に
直径
2kmの全容

ルーンの
中継地であり

精霊や
妖精もどきが
集う

第二神経器官
魔力腺の
充填スポットであり
枯渇したルーンを
蓄える事ができる

エルフや魔族の憩いの場

静岡県民の私の
空間認識
ヴィジョンで
計測すると

牧之原台地に
登って河川を
眺めても

世界樹を
俯瞰で
眺める事が
出来ない

それくらい
巨大なのだ

亡き博士
との対談で

牧之原
粟ヶ岳が
距離と二乗を
測る
絶景スポットで
あると
何度も
勧められた

過去一度
訪れた
壮観を
思い出し

大井川の
二分の一
面積から
世界樹の
全容を割り出した

その収穫は
コロッサル
グラッド・シエルの
全景を俯瞰で
再現する事が
出来るくらいの
精度

知識情報の
範疇では

世界樹の
存在は
曖昧

切り株だけが
残された
台地と化し
石化して
現存するとか
しないとか

魔族やエルフの
多種多様種族に
とっては

ルーンも
魔力腺も無い
この世界は

転生した
多種多様種族で
あっても

次元後退を
引き起こす
ジレンマの
連続として
生きる事が
困難な筈だ

本質は
変わらない

空想科学と
呼ばれても

それでも
我々は

人として生きていく