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外アルゴリズム伝記

追加
エピソード



ええと

これから
カナさんの
生まれ故郷に
向かう
ところ

十字架の
船内

 



リリオが
私を
待っていた

シーラ
「お待たせリリオ。呼んだ?」
リリオ
「ええ。色々話をしようかと」
「お互いの事、よく知らないから」


リリオと
打ち解ける

会話が弾む

私達が
魔女である
バムイ族で
ある事

リリオ
「どの魔女より、異端‥変化能力があるのね」
シーラ
「ルーン使うから、不死身でも大変だけど笑」
リリオ
「 」
シーラ
「藤森結界の歴史も深いんでしょ?」
リリオ
「ええ。代々受け継げられ、私の代まで来たけど‥」
「父様は跡取りに苦労したわ」


シーラ
「弟とか‥お兄さんは?」
リリオ
「私、一人娘よ。因果よね」
シーラ
「 」

リリオ
「単身では帰れないわ」
シーラ
「ミカミタイコク‥よね?」

リリオ
「ええ。豊富な水量から作られた墨汁が縛陣の原料となるわ」
シーラ
「その‥お札の和紙も?」
リリオ
「そうね。必ず豊富なミカミタイコクの水が原料となるわ」

縛陣の
札は
ミカミタイコク
独自の技術



水源地
ならではの
特注品

シーラ
「ん〜‥ねぇ」
リリオ
「?」
シーラ
「この船内で、気になる子でもいる?」
リリオ
「え⁈」

「いえ、まだ‥」

シーラ
「故郷の事、エルドア報復は‥」
リリオ
「分かってる。父様にはちゃんと伝えるわ」
「貴女達の救済が無ければ、私も全力で畳み掛けるつもりだったけど」
シーラ
「笑」

ここで
エノクが
やって来た

エノク
「シーラ」

シーラ
「リリオと話してたとこよ」
エノク
「ん。リリオ?」

リリオが
エノクを
見つめる

リリオ
「この子も‥バムイ族」
シーラ
「そう‥ね」
リリオ
「?」
エノク
「ん?」

エノクは
特殊な
生い立ち

カナさんに
とっても

私が
軽く口に
出して
良いものではない

リリオ
「事情が複雑‥?」
シーラ
「そうなるわ。いつか、ね」
エノク
「シーラ?」

もしも

カナさんや
エノクが

聖杯により
バムイ族に
変えられて
いなかったと
したら



いえ

元から
バムイ族と
しての
生い立ち
だったとしたら

どんな
人生を
歩むだろう


なんて

何かしらの
伏線でも
あるまいに

私事に
考えた

航海でした




おしまい

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