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The blue sky of the outlook69


Disaster class level 2


禍々しい暗雲へと変わる
コロッサルグラット・シエルの
上空には、奇岩と
フィールドタワーが雲に覆われ、
見えなくなってしまった。

岩礁の流れは速さを増し
全域で暴風圏内に入った。

突風が吹き荒れる

軽い物は吹き飛ばされ、凶器と化す。

住民に避難勧告が既に出され
シェルターへの避難所が地域によって至る場所に設置されている。

だが、住民の全てが
避難できた訳では無い。

二次災害を防ぐ為、
シェルターのシャッターを
閉めたが為に避難出来ずに
街を彷徨う住民も
残念ながらいた。

母親と小さな子供が突風を凌ぎ、
吹き荒れては身動きが
出来ないまま彷徨う。

子供
「母さん、この嵐でシャッター全部閉まったのかな?」
母親
「シャッターがまだ
閉まってないシェルターは
他にもある筈‥」
子供
「何処にあるんだろう?」

その時、遠くのビルに岩礁が激突する。

瓦礫が落ち、ガラスも散乱して落ちたのか、キラキラと舞っていた。

親子はゾッとした形相で見つめる。

直下であったならひとたまりもない。

子供
「母さん、急ごう!」
母親
「そうね‥」

その直後だった。
上空から飛ばされて来た
鉄の看板が親子目掛け
勢いよく飛び込んで来る。

子供
「‥‥‼︎」

親子の目の前に
上空から舞い込んだ巨大な
黒い影が立ち塞がる

「危ねえ‼︎」

手足からスラスターが吹き出した
黒い影が、直前で鉄の看板を
殴って弾き飛ばす。


看板は突風で再び舞い上がり、ビルを引っ掻き、ガラスをバリバリ破ると、明後日の方角に飛び去った。

割れたガラスが舞い散る。

唖然と震える母親。
子供は終始そのまま
影を見上げ見つめる。

巨大な重機がシルエットに近い
状態でゆっくり振り向く。

イチ
「坊主、怪我ぁ無いか?」
子供
「‥‥‼︎うん‼︎」
「ありがとう‼︎」
イチ
「良し、良い子だ。母ちゃんか?
ちゃんと守ってやるんだぜ!」
子供
「わかった!」

上空からもう一機の
巨大重機が舞い降りる。

テツ
「イチ!何油売ってんだ?」
テツ
「悪ぃ、ちと人助けだ!」
テツ
「おほっ、カッコいいじゃねーか」
「損傷したフィールドタワーを直すぞ。兄貴も待ってる。行くぜ!」
テツ
「おう!」
「B2地区のシェルターはシャッターが開いている!ここから真っ直ぐ進め!」

テツが母親に伝える。

母親
「あ、ありがとうございます‼︎」

巨大重機が舞い上がり、
加速してタワーへと
すっ飛んで行った。

それを凝視し、見送る少年。

子供
「母さん、僕、大きくなったら、
あの人みたいになりたい!」
母親
「ええ、命の恩人ね‥急ぎましょう」

風が少し弱まった
ムラのある勢力のタイミングで
親子は再び走り出し、B2地区の
シェルターに向かい、急いだ。

街は速度を増した
岩礁により痛め付けられる。

だがこの街の生命は
そんな中で
嵐の中で生き延びていた。

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