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Ragura Floating World60



新章
3期

Prologue




プルルルル‥ピッ

「はい。
サラですよ、エノク」


エノク
「曽祖ハハ!
聞きたい事があるの」
サラ
「その前に退院
おめでとう。直球ね」

クスッと笑う
落ち着いた
雰囲気の
曽祖ハハ

エノクです

私は曽祖父の
最後の言葉
チョウワソウについて
曽祖ハハが知らないか
電話で聞いてみた

サラ
「ルースに咲く花の名ね」
エノク
「分かるの⁈」

曽祖ハハは
残念そうに答えた


ルースは‥
すり鉢嵐に
飲み込まれて
跡形も無く
粉砕されたと
曽祖ハハは語る

ただし
チョウワソウは
一つの苗に
3種の異なる
花を咲かせる
不思議な植物で
ルースにしか
咲かないと言う

サラ
「ルースは粉砕
された後
何処かで
漂流していると
思うけど‥」
エノク
「粉砕された後は
岩礁となって
何処かで漂っている‥」
サラ
「力になれなかったわね」
エノク
「ありがとう!曽祖ハハ
一歩前進したわ」
サラ
「エノク‥まさか探す気?」
エノク
「夏休みの自由研究
スクとやる事にしたの」
サラ
「 」



話は遡る

退院後
しばらくした後
夏休みの
自由研究は
スクとやりたいと
心に決めていた

スクに聞いたら
快く引き受けてくれた

曽祖父が
私に伝えた
チョウワソウを
夏休み中に必ず
見つけ出す事

私のでっかい目標
ここからは
転移数が
五回に増えた
ミタマの活躍に
かかってる

端末の
自由研究ノートに
曽祖ハハの貴重な
対談を描き殴る

平穏な
生活を取り戻し
侵食者に対する
問題も新生聖釘の
創造のおかげで
世界線の
地域を超え
進軍する事も
一切なくなった

だから
スクに
助けられた
私は
彼が大好き


スクは笑顔で
接してくれる

顔真っ赤に
するけど
彼の答えは
まだ何も無い

それでも
私の気持ちは
変わらない

そして


ママからも
絶対
無理はしない
約束で
その企画は
スタートした



世界の何処かに
あるルースの名残り


絶対見つけ出す
待ってて

チョウワソウ!

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