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Ragura Floating World39


エノクです!

調和

みんなで仲良く
平和に生活してる
そんな時代にも
わんぱくな子供達は
当然いる

好奇心、ロマン
ワクワクが止まらない
気持ちはわかる。

魔王を聖釘で葬り去って
まだトラウマが残る
小学二年生の私



そんな時

クラスの女の子が
ペットの話で
盛り上がっていた

画像を見ると
あざとい猫で
盛り上がる

エノク
「ケット・シー?」
女の子
「うちの子は普通の猫!」
「喋らないけど可愛いでしょ?」
エノク
「ん!あざとい!」

笑顔で答える
嬉しそうに会話する
うちのミタマも
充分可愛い

視線を男子に向けると
女の子が
話す男女の
境界線を引く様に

女の子
「男子また何か企んでる」
エノク
「いつものグループだね」
女の子
「何話してんだか」



私が
ルーンの枯渇に
追い込む事は無くなり
私は先生の話を
聞く様になる

分からない事は
沢山聞いた



職員室で
寝入って
聞けなかった分も

今思えば
聖釘を創造する
為の伏線だった
事も分かる

そんなある日
男の子達が急に
「捻くれ隊」を
結成し始める

何かと女の子達も
呆れ顔で見つめる

いつものグループの
男の子達だった

男の子
「お前らも仲間に
入れてやっても
良いんだぞ」
エノク
「‥ん⁈」
女の子
「捻くれてどうすんの?」
男の子
「隊の名前は必要だろ」
女の子
「男子ってこう‥」

私も流石に苦笑い

この日は平和に収まった

筈だった



帰宅
パパのいない
晩御飯




マヤ
「学校から連絡があったの」
エノク
「ん?」
マヤ
「生徒が自宅に戻ってない
子達が何件かいて」
エノク
「 」

うちのクラス
あのグループ
だろうか?

ママに聞いたら
人数が一致した
「捻くれ隊」か

何があったんだろうと
心配した矢先
再び着信

学校からだった

帰宅したらしい

この時は安堵したが
たっぷり絞られた
捻くれ隊が想像できた

マヤ
「とはいえ、物騒ね
エノクも気をつけてね」
エノク
「ん!」

ご飯を食べ終え
私はママとパパの
帰りを待った



翌朝

いつもの様に学校
みんなに挨拶

今日は男子が
寄ってきた

「捻くれ隊」だ

男の子
「エノクは悩み
とかないのか?」
エノク
「無いよ」
男の子
「良いよなぁ」
「俺たちなんか‥なぁ」

女の子が横から入る

女の子
「捻くれ隊でしょ?
親困らせて」
男の子
「うるせ!」
「エノクん家はどうなんだ?」

突然ふってきた
私はありのままに
伝える

エノク
「悪い事は言わないし
悪い事もしないから
愛してるって親は言う」
男の子
「 」
女の子
「さっすがエノク!」
エノク
「ん!」
男の子2
「間違って無くても
怒られるときあるだろ?
そんな時どうする?」
エノク
「それでもごめんなさい
って言う」
女の子
「ね、素直だから!」
エノク
「へへ」

流石に照れる

男の子達は私に
色々な相談を持ちかける

いつしか
みんなの相談相手に
なっていた


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