結局どんなテーマだったら私は卒論を提出できたのだろうか?

今からおよそ2年前、私は21歳の
大学4年生だった。
当時の私は自分の不器用さゆえに
「2万字の卒論」と「就活」が両立できずに絶望をしていた。
(ちなみに今も絶望はしている。
その理由は不眠と希死念慮、不透明な将来に対する強い不安や憂鬱などがあるから)

私は当時、「卒論を提出できなければ大学を卒業することはできない」と思っていた。だけど、それは違うことに、大学4年生の確か9月くらい
(夏休み中だったか夏休み明けだったかよく覚えていないが秋ごろだった気がする)に気がつくのである。
卒論で求められる文字数は2万字。
しかし、私の友達は「7000字の前期
レポート」という形で単位を認定されていた。
私「え?7000字の前期レポート?
なにそれ?前期レポートってことは
後期も同じようにレポートを出す必要があるんだよね?」
友達「ないよ。〇〇ちゃん(私)は
多分ゼミの仕組みを勘違いしてると思う。うちらが通っている大学は、
4年生になると卒業するための方法が
3つあって、ひとつめはあなたが選択をした、2万字の卒論を前期と後期同じ
ゼミを履修して書き上げる(1番面倒な)方法。
2つ目は私みたいに前期だけゼミを履修して7000字の前期レポートを提出する方法。
そして3つ目が、前期と後期で違う
領域(ざっくりいうと心理学もしくは、日本や韓国など様々な国の文化
などについて学ぶグローバルな文系
コースまたはプログラミングについて学ぶコース)のゼミを履修するコース。そこでレポート等の提出が求められるかどうかは分からないけど。
例えば前期に心理学のゼミを履修して、後期にプログラミングのゼミを履修するとか。」
私「え!?そうだったの!?ってことはうちらの大学、卒論提出しなくても卒業できるんじゃん!」
友達「そうだよ。ラッキーだよね。
ただカリキュラム的に、ずっとこういう仕組みではないけどね。いつか卒論を書かないと卒業ができない世代が
来るはず」
というわけで私はその驚愕の朗報を知ってから、即座に帰宅して履修マニュアルなるものを開き、読み込み、大学の教務部に連絡した。
友人の言っていたことは、疑っていたわけじゃないが本当だった。
当時私はすでに、卒論を提出しなくても、卒業に必要な124単位を取り終えていた。
この状況で、4年間の大学での学びの
集大成として卒論を書き上げるという偉人もいるかもしれない。
でも私は、卒論のテーマ選びにめちゃくちゃ苦戦を強いられていたから、
正直もう卒論とはおさらばしたかった。
そもそも、論文とは何なのか。
何をどう論じれば良いのか。
論じるとは何なのか。
何をどうすればいいのかすら理解が
できなかった。
どのように卒論を書けばいいのか、
そのテーマ選びの方法、ポイント、
卒論の構成についてまるで知らず、
必死に卒論のテーマを検索しても、
図書館に駆け込んで卒論についての
本を借りて読んでも、過去の先輩たちの卒論の概要を読んでもいまいちピンとこない。当時は心理学を担当する
教授のゼミに所属していたから、
心理学についての卒論を書く必要が
あると思っていたが、
普通にゼミ選びを間違えていた。
「教授が優しそうで適当な卒論でも
単位をくれそうだから」という理由で選んだゼミと教授は案外厳しかった。
こんなことなら、日本や韓国などの
文化について扱う「グローバルスタディーズ領域」(今思い出した)のゼミに所属すればよかったと、当時は強く思った。
卒論を書かなくても良いことが判明した私は、早速教授にそれを確認し、
「就活に専念したいので(フルタイムで働く自信なくて結局専念しないけど)卒論は提出しません」と伝え、
教授に了承を得て、晴れて卒論から
解放されたのである。
そしてその日の夜に普段めったにのまないお酒を飲み、
「さしずめこれは勝利の美酒ね」とか考えていた。
トリコのライブベアラーかよ。
まあ結局、卒論を提出せずとも大学
卒業できたので良かったのだが、
ふと思う。
あのとき私はどんなテーマなら2万字もの卒論を提出できたのだろうか。
推しについてなら2万字いけたのかな。
推しの愛をひたすら2万字語るのは厳しいので、SnowManの歴史、加入組に
ついても詳細に深掘りすれば、
ぎりぎり達成できるかもしれない。
まあそれを教授が「論文」と見なして
読んでくれるのかは別問題なんだけど。笑









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