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妊娠判定日。もう、よく頑張った。

こんばんは、お疲れ様です。
明日は胚移植の妊娠判定日。気づけば不妊治療を続けて1年以上が経過していた。
もう頑張った。よく頑張った。
都内のクリニックに転院、地味に辛い自己注射、合わない薬で止まらない吐き気、挙句の果てに卵巣過剰刺激症候群で救急車で運ばれ入院する始末。あまりの痛みで眠れず、モルヒネを打たれながら朝日が昇るのを感じた。薬の副作用で何度も掻きむしった皮膚はボロボロ。辛くて何度も挫けそうになった。
流産した時は寝ても覚めても悲しみが押し寄せて、辛くて辛くて涙が出た。

結婚、妊娠、出産。非常にデリケートな問題だと思う。結婚しなくてもいいし、結婚してもパートナーと二人で添い遂げても良い、そんな風に人たちも少なくない世の中である。
しかし、「○○ハラ」と名前をつけて良いのなら、たくさんの〜ハラに出会ってきた。
今思えば、
結婚するなら「世間体」として結婚式を挙げるべきだと言われたこと、
5年間働いて、異動して一年経ってから妊活をした方が良いと言われたこと、
「おれは一回でできたからなあ〜。あんなに簡単に子どもってできるんだな」とかなんとか言われたこと、
職場に響き渡る声で「母乳かミルクか」聞いてきたこと、
その他書けないようなこと。笑
今思えば。である。当時の私は笑みを浮かべ、「そうですね」などと社交辞令の相槌を打っていたのだから。酷いものだ。
これらの言動が全て男性からのものだということに書いていてしっかりびっくり
している。
こんな言葉たちが悪気なく飛び交う社会の中で、女性はつくづく悲しい思いをしているなと思う。

娘を授かった時にも、もちろんすんなりとはいかなかった。薬の副作用にも悩まされ、通院のストレスやプレッシャーも。もちろん周りは、そんなことは知らない。

妊活は、不妊治療は、誰も知ることのない道を、ゴールの見えない霧の中ひたすら孤独に走っているようなものである。夫が伴走しているわけでもない。
走っていますよ!私、ここにいますよと声高々と知らせるものでもなければ、黙っているとどんどん自分を追い込み辛くなっていく。
そんな人が世の中にはいるということを、頭のどこか片隅に置いておいて欲しいと願ってしまう。
傷ついていますよ。辛いですよ!なんて面と向かっては言えないけれど、
「もう周りは二人目お腹にいるよ。あなたはどうするの?」
「きょうだいいないと可哀想だよね」
と、悪意のない、些細な一言にチクチクと痛みを感じている人がいるということを。特に妊娠をすることも、出産をすることも、母乳をあげることのない、男性
は特に。

私はというものの、実はすごくスッキリとした気持ちで前日を迎えている。
もうこれでダメだったら。私たちのもとにやってくることがなかったのなら、諦めようと。
実質、仕事をしながらの通院はできないということもあるけれど、それ以上に。
たくさん支えてくれた偶然にも同じ境遇だった人たち、励ましてくれた人たち、余計なことを言わず穏やかで居てくれた夫、どんな時も変わらない愛情を注いで笑わせてくれた娘。ぽっかり空いた穴を満たしてくれた人たちが居た。
そしてそして、もう本当に、よく頑張ったんだもの。笑
人によって程度は違えど、「私にとっては」後悔のないところにまできた。

どんな結果でも静かな気持ちで受け入れられますように。
ではでは、おやすみなさい。

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