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プロ野球シミュレーション「最初から巨人江川」第6球「5点打線とライバル」

1976年、長嶋巨人は大型トレードを断行しました。

高橋一三投手と富田勝選手を放出し、日本ハムから張本勲選手を獲得。また、関本四十四投手と太平洋クラブライオンズの加藤初投手との交換トレードが成立し、この二人が投打の中心で活躍しました。

なんと言っても張本選手の加入は大きく、打率も3割5分をマーク。ON砲に変わるOH砲だと称され、巨人打線はこれで強力打線となりました。

他にも高田選手をレフトからサードにコンバートし、これまた大当たり。この年のダイヤモンドグラブ賞を獲得するほど、守備でマッチングしていました。

あと、ジョンソン選手が来日ニ年目にして日本野球にも慣れ、打率も本塁打数も前年より大きく上回り、チームの6番打者としていい働きをしていました。

打線は、1番センター柴田、2番サード高田、3番レフト張本、4番ファースト王、5番ライト末次または柳田、6番セカンドジョンソン、7番ショート河埜、8番キャッチャー吉田という打線で、淡口選手が代打の切り札に、土井選手がセカンドの控えに若干格下げになった感もあるんですが、裏を返せば結構層が厚く、あと、王選手も試合の大勢が決した後半は張本選手とともにベンチに引っ込み、ルーキーの山本功児選手などが守備固めに入っていたりしました。

この年新入団の選手も、山本選手のほかにも、ドラフト1位に篠塚利夫選手、3位に中畑清選手と、野手の補強としてはあとあと豊作となっております。

そんなわけで、打線強化ということで「5点打線」を掲げ、まぁ投手陣が4点にさえ押さえれば勝てるという理屈なんですが、

この年は若手投手の台頭、特に小林投手と新浦投手が揃ってプロ入り初の2ケタ勝利をマーク。さらにトレードで獲得した加藤初投手もノーヒットノーランを達成するなどしてこちらも2ケタ。そして堀内投手もエースの働きを見せました。

そんなわけで、終盤阪神と少しもつれたものの、前年の最下位を一気にひっくり返し長嶋巨人は初優勝となりました。

MVPはベーブ・ルースの通算本塁打記録を追い抜き、田淵選手からタイトルを奪い返した王選手が選ばれました。張本選手は首位打者に手が届きそうだったのですが、最後の最後で中日の谷沢選手に逆転されてしまいました。

日本シリーズは、阪急ブレーブスと対戦。三連敗のあと三連勝し、このまま行くかと思いましたが、阪急が最後競り勝って日本一にはなりませんでした。

ただ、この年プロ野球界で一番ブレイクしたのは江川投手のライバルとなったアノ人なんですが、

ここからシミュレーションに入りますw

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