2月16日(昼)
なぁんか、暇だなあ。
―なんかするかぁ。
いやまぁ、全く暇かといえばそうでもないのだが。
今日はいつも以上に気力が沸かない。
仕事もなかったし、リビングにいると妹がグダグダしているから、それにつられてしまう。
それで、何もしないままに半日が終わっていった。
だから、何かを、しよう。
とは言え、何をしようか。
気力は底をつきてしまっているし、PCを触る気にすらならない。
開きたくもないし、携帯いじってる方が平和でいい。
「……」
だが、このままこうしていると、一日のおわりに酷く後悔することが目に見えている。
いつもだが。
こう、何もせずに一日が終わって、それで、毎度毎度、後悔して。
その癖に、何も変えない。
だから今日もこうして、半日が終わっていったのだが。
「……」
それでも、今、この瞬間に。
なにかを、しよう。
と思ったのだから、今動く。
そうしなければ、今日一日このまま炬燵の中で終わる。
―ちなみにいまだに炬燵が出ている我が家だが、大体はどれぐらいのタイミングで直すものなのだろう。
「……」
あぁ、そういえば。
少し前に買った板チョコがあったな。
あれを作ろうと思って、カカオ成分が多めのやつを買ったのだ。
「……」
インスタグラムを立ち上げ、保存している投稿を探る。
んー……………あった。
これだこれ。
「……」
その投稿を見ながら、炬燵から抜け出し、キッチンへと向かう。
今日は着替えだけはしているから、そこは偉かったな私。
パーカーにジャージだが。
学校指定のジャージって、使い勝手がいいよな。
「……」
冷蔵庫の中から、買っておいた板チョコを取り出す。
耐熱皿……これでいいか。そんな大層なものこの家にないし。レンチンできればいいだろ。
クッキングシート……いいいか、もう直接で。
「……」
銀紙に包まれたままのチョコレートを、適当に割っていく。手が汚れるのは勘弁なので、割とこうやることが多い。
ようは、溶ければいいのだから、そこまで細かくは砕かない。面倒。
「うわ……」
「……なに」
いつの間に炬燵から出てきたのか、妹がいた。
私の雑な板チョコの割り方に何か御用だろうか。
「別に、」
「溶ければいいからいいの」
「そーですね」
バコッと冷蔵庫をあけ、飲み物を飲みながら返事を返してくる。
全く、おいしくできてもやらないからな。
「……」
割ったチョコの入った皿を、電子レンジに入れる。1分半。
これで溶けるんだから、すごいよなぁ。
その間に、冷蔵庫の中から卵を取り出す。
「……」
終了の合図を告げたレンジのなかから、皿を取り出し、まだ塊になっているチョコを溶かしていく。
ヘラを出すのも面倒なので、スプーンで混ぜてる。これなら、食べる時にも使えるし、洗い物少なくていいだろう。
「……」
ある程度溶けたところで、そこに直接卵を割る。
―ホントは、別皿に割って溶いてから入れた方がいいんだろうが。それも面倒なのでしない。混ぜれば一緒。
前回作ったときは、ここにバターも入れたのだが、今回はなしだ。
すごいよなぁ。
材料二つでできるんだから。
「……」
おぉ。混ぜるとこんなになるのか。
純粋に感動。
これを、電子レンジで……5分半から6分。
その間にお湯も沸かしておこう。
こういうのを食べる時には、カフェオレがお供にないといけない。口の中が、もったりしちゃうし。
美味しい午後のおやつタイムができた。
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