腫瘍熱について

症例報告④腫瘍熱についてです。

腫瘍熱の特徴

抗がん剤をやって解熱する
臨床症状が乏しい(悪寒、戦慄が少ない)
日内変動あり+持続する(長期的な発熱)
画像上で腫瘍の壊死像がある、転移が多いほど生じやすい
がん患者さんの5ー27%で起こる
ナプロキセンを使うことが多い

がん患者の発熱の原因

・感染
・腫瘍熱
・がんの合併症としての血栓症
(血流障害が炎症を引き起こし発熱することもある)
など
感染が原因で発熱することが多く、
発熱から感染と腫瘍熱を見分けるのは難しいようす、、

抗がん剤、放射線治療共に
発熱があると延期することが多いです。
でも腫瘍熱である場合、
発熱があるからといって延期しないという選択
に至ることもあるとのこと。

発熱をどう捉えるかによって
治療方針が大きく変わるんですね!

プロカルシトニンについて

重症細菌感染症があると
プロカルシトニンは
様々な臓器から分泌産生されるため、
プロカルシトニンは細菌感染の鑑別に有用とされています。

PCT(プロカルシトニン)は
0.5以上で細菌感染を疑う、
0.5-2.0以上で敗血症を疑います。
ただ、外傷、手術による上昇の可能性も考えられます。
2.0-10.0では敗血症の可能性がかなり高いと考えられます。

一方で
プロカルシトニンは、
炎症性サイトカインの増加に伴って全身で産生されることが
知られています。
悪性腫瘍などでも上昇することが知られている一方で、
腫瘍熱との鑑別に有用なのではないかという報告もある不思議な検査値、、

余談ですが
大腸がんは
①ポリープががん化する
②がんができる
の2パターンでがんになります。。

またまた
まとまりがなくなってしまいましたが、、、
終わりにします!笑



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