くもをさがす、を貸してもらった
社会人になって半年が経過しました。
色々なことができるようになりました。
でも、非日常である病院に入り浸る生活に不安を感じるようになりました。
そんなある日、たまたま、
大先輩の薬剤師の方から一冊の本を借りました。
是非あなたに読んでほしい、と貸してくださりました。
患者さんの気持ち、
日本の医療と海外の医療の違い
がよくわかるよ
とのこと。
思わず私は、
毎日職場にいると
いつか患者さんの思いを共感できなくなる日が来るんじゃないかって
不安に思ってたんです
と不安を吐露しました。
正直今はテストを控えていて?
本を読む時間はあまりないのですが
2.3ヶ月かけて読んでもらって構わないからと
言ってくださり、有り難くお借りしました。
次の日が半日勤務だったので
早速読んでみようかなと少し読んでみました。
まだ少ししか読んでないのですが、
今の心のうちを忘れないうちに記録しておきたいと思い、今書き進めております✏️
くもをさがす、について
くもをさがす、は
トリプルネガティブ乳がんの筆者の経験談を綴った本です。
それも、カナダに滞在中、コロナ禍にしこりを見つけ、苦労した筆者のお話です。
西加奈子さんは直木賞受賞作家で、
主な著書は
サラバ!、ごはんぐるり、などです。
乳がんとは
女性に限れば罹患率トップのがんです。
死亡率はさほど高くないという特徴があるように思います。
乳がんは
①女性ホルモンで増えるタイプ
②ある物質(HER2タンパク)をいっぱい持っているタイプ
に大きく大別できるように思います。
①はさらにプロゲステロン型、エストロゲン型に分けられます。
一般に、
①タイプの方が多いです。
そのため、薬局などでは、
①タイプの方が使う、
タモキシフェン、アナストロゾール、などの薬を触る機会があるかと思います。
そう、これらは飲み薬なんです。
ほてりなどの更年期のような症状が出る方が多いです。
②の方へは
トラスツズマブ、ペルツズマブなどの注射薬を使用することがあります。
では、西さんのトリプルネガティブ乳がんとは。
トリプルネガティブ乳がんとは、
①でも②でもないです。
①の薬も②の薬も効かないので、
いわゆる
抗がん剤による治療を行うことになります。
恥ずかしながら私も知らなかったのですが、
再発率が高いそうです。
乳房から血が出るまで検査や受診しなかった方、
乳がんと診断を受けたけど手術を勧められて不信感を抱き、通院を辞めてしまう方
などがいらっしゃることは知っていました。
でも
どんな思いで
そのような行動に至るのか、は
想像することしかできなかったように思います。
この本では、
筆者が細かく自身の感情を綴っています。
(まだ40ページくらいしか読んでませんが、)
自分の感情と向き合い、さらに
周りに発信する方は少ないのではないかなと思いました。
医療現場で働く1人として、
いつ、
どんなふうに感じたか、
どんなことが嫌だったか、
を読むことができるのは
とても良い経験のように思います。
時間はかかってしまうかもしれませんが
必ず読破したいと思います。
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