マニラコーパル。

入荷したマニラコーパル。
麻布バッグで大量にあるコーパルを選別しています。(写真1)

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色が薄く透明で綺麗なコーパルは1割ほどあります。(写真2)

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その中で円柱状のものは硬くアルコールに溶けにくいのですが、オイルニスにしたときは硬く赤味のあるとても綺麗なオイルニスになります。これは全体の1%程度しかありません。(写真3)

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円柱状コーパルを集めてみるとふれ合う音がチリーンととても硬く澄んだ音がします。
元々、コーパル採取の際には、樹液が落ちると塊となるのですが、円柱状は流れ落ちる途中で固まるものです。
粘度が高いわけです。実際には採取現地で土の上に固まって存在するということです。
木に傷をつけて取り出すということはないらしいのです。
2015-04-10 10:52

ジャトバ の種(2013.3.12)

コーパルの選別をしていると、中に種が一個。2cmぐらいの長い種です。
ジャトバ Jatobaの種なのかな。不明ですが植えてみます。
jatobaは樹木の名前で、植物としてはHymenaea Linnというらしいです。
コーパル樹脂の原木でジャトバ材はよく使われます。
実に薬効があり、種や苗の輸入はできないようです。

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クロウメモドキ

(2013.3.14)

Sea Buckthorn, Buckthorn Berries (学名Hippophae)
ナツメやケンポナシの近縁種ですが、シーバックソーンが手にはいりました。ブルーベリーのような甘い香りがあります。
研究のため植物染料を集めています。

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ミロバラン

(2013.3.15)
ミロバランの実が届きました。(Myrobalan)
学名 Terminalia chebula 科名属名 シクンシ科テルミナリア属 和名カリロク(呵梨勒)。
原産地 インド 
カリロクなら知ってるという方も多いかと思います。
黄色系です。

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植物染料(2013.3.16)
黄色の植物染料はガンボジ、クルクマ、くちなし、サフランといろいろあるのですが、発色と退色からガンボジが一番ですが毒性があります。黄色染料は毒性があるものが多いのです。下剤として使用されるガンボジ、ダイオウは薬効と毒性どちらもあります。というわけで植物染料を集めては試験しています。
今後良い染料があれば使う予定ですが、なかなかそれが難しいのです。

また黄色の染料は合成も含めて光退色するものが多いようです。
染料の試験として、水溶性とアルコール性をまず見ています。
水溶性の染料は更に炭酸ナトリウムでアルカリ性にして、カリ明礬を加えると、レーキになるかが分かります。

ドルとはインドのダイオウです。
バックソーンとミロバランは糸の染色にはとてもいい色ですが、ニスにはあまりメリットがありません。
まず色が薄すぎです。

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ドラゴンズブラッドについての文献1(2013.3.26)
ソコトラ産ではないヤシ種が本物とする説

その一般的な入手不能のために、この樹脂の使用は、ほとんど終わりました。最初のドラゴンズブラッドは西アジアから来ました。最高品質のものはまだそこから来ます。それは、通常、ボールの形で売られるか、棒であるか、パウダーをつけられます。それはアルコールに部分的に溶けます、そして、残りは木質の植物材料と水溶性ゴムから成ります。アルコール溶液はライトレッドで、揮発性ワニスに色をつけることに役立ちます。
その多くは組成と産地が全く異なり、赤い色以外は共有な組成を持ちませんか、同じ名前のドラゴンズブラッドと誤って分類されています。本当のドラゴンズブラッドはCalamus dracoからの産物です。そしは、マレー半島のヤシで鋭い棘のある茎で籘と同族です。この茎は、かなりの高さになります。この植物は、耕作されず、森で自生している木だけが利用されます。この樹脂は、果実から採れます。Calamus dracoはたくさんの丸い果物にサクランボのサイズがつきます。その表面は滑らかな瓦状に重なった皮おおわれています。果物は成熟すると表面は、砕けやすい赤い樹脂の層でおおわれてきます。それから、果物は集められます。収穫後、樹脂を分離するために袋に詰めて打たれます。そして、落ちた皮を切り離すためにふるいにかけられます。 熱湯の中で叩いてボール状のドラゴンブラット・オリーブに、または、長い細いドラゴンブラッド・スティックにこねられます。
これらは、最も貴重です。前の工程で使われた果物は、水の中で押しつぶされて、茹でられ色素を含む樹脂は、水面に浮きます。それは切り離されて、ドラゴンズブラッド・ケーキとします。沸騰したときの木のような残りは、ボールにこねられて、ランプ・ドラゴンズブラッドとして売られます。意外にも、それはまだ比較的高い色素樹脂を含みます。
良いドラゴンズブラッドは暗紅色で、不透明で砕けやすいです。そして断面は赤くて鮮やかです。その匂いと味覚はほとんどありません。その粉はヴァーミリオン色で、わずかに紙を汚します。それは水に溶解しなくて、アルコール、ベンゼン、クロロホルムと二硫化炭素に完全に溶けます。

註)このドラゴンズブラッドは中国製の漢方用のものでヴァイオリンニスに使用すると、日光退色して無色になります。

Gum and Resin(2013.4.3)
「ヴァイオリンニスの作り方」の改訂を書いていますが、ヴァィオリンニスに関する著書は、樹脂の説明が大体がGum and Resinの引用です。この題名は訳しようがないですね。Gumは「ゴム」Resinは「樹脂」なんですが、Gumはゴムのことを意味してはいないのです。もっと広義に樹脂のことです。すると「樹脂と樹脂」になります。
ラベンダー油、ローズマリー油のヴァイオリンニスに関する記述があまりなくて探しています。
何のために入れるかということです。
しかし実際にニスにラベンダー油入れると、臭くて塗装できません。私は溶剤には弱いので。
アロマ、香料、フレグランスは全く興味がありません。
製法は知らなければなりませんが。図は自分で描いたエッセンシャルオイルの蒸留器の図です。
最も安く簡単に作る装置ですが。図のアルコールランプの下の木製スライダーは三角の木にマジックテープを貼り付けて作ります。オリジナルはフェルトです。今は機械ジャッキがありますが。
昔の実験装置は好きです。

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