オイルニスの硬化のためのブラックライトの使用について。

オイルニスは紫外線硬化性です。硬化させるにはブラックライトが必要です。
ストラディバリの手紙として公開された文書では、依頼主に「天候が悪くて以来された楽器がどうにも塗装が仕上がりません。」という内容であることから、「紫外線硬化」として太陽光を使用していたことが分かります。
現代では夜も使えるブラックライトがあるので、これを使用します。
太陽光でも硬化しますが、太陽光の欠点として「表面温度が上がり、細かい気泡が発生する」ということです。ブラックライトの使用わお勧めします。しかし、ユーザーさんの正しい理解が得られなかったために、コロホニウム系は「硬くならない」という評判が出回り苦労しました。
まずは大切なことを箇条書きにします。
1.ストラディバリの使用したオイルニスはコロホニウムと亜麻仁油のオイルニスです。これはコロホニウムかせグリークピッチを作り、亜麻仁油を加熱して反応させる方法です。2.ブラックライトと紫外線殺菌ライトは全く違う目的で、違う製品です。紫外線を出すというのは可視光以下360nm以下の260nmまでの範囲の波長を出す装置に限ります。
写真を参照ください。
3.オイルニスの硬化は100%紫外線硬化に頼っているものではありません。酸化重合の要素もありますので、シッカチフ・クルトレ(コバルト・マンガン脂肪酸塩)の添加も有効です。
4.オイルニスの硬化の速さは、マスティック、琥珀、コーパル、サンダラック、コロホニウム(松脂)の順で遅くなります。コーパルとサンダラックの間に大きな隔たりがあります。また、生松脂、アビエスアルバ、ピーシア、ヴェネチア・テレピンなどの松脂に近い物質は精製されたコロホニウムより硬化性は良い事実はあります。こ

れがヴァイオリン塗装用に最適なブラックライトです。管は普通のスタンド式蛍光灯器具に使えます。長さが合えば使用できるので40W管も使用できます。

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これはブラックライトではありません。

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これはブラックライトですが、硬化目的では使用は難しいと思います。

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波長に関しては各メーカーでデーターにしてあのます。波長としては可視400nmあたりから紫外線との境360nm以下300nmぐらいまでが有効です。260nmでは硬化は速いが表面だけ硬化しやすいという意見があります。

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