ひとこと言わせてもらいます

私はこのnoteの文の殆どを、前のブログから転写しました。主に自分の感想は言わず、文献の訳と実験結果のレポート、塗料パーツの作り方について書きました。
ここでひとこと言わせてもらうと、あまりにも世の中の誤解と間違いが横行していてとても個人では太刀打ちできません。
まず一つ。音について。音は「人の好みでしかない」「いい音であるというデーターが欲しい」とはよく聞きます。ヴァイオリンの音色を聴いて数億円の ストラディバリウスか量産品かの聴き分けは誰でもできます。二つ聴けばいいのですから。どちらがヴァイオリンを使用した音楽に適しているかは明解です。それさえ分からなかったら、楽器作る資格はないと言う方もいます。「耳の悪い人が楽器作るのが始末に悪い」私はそこまで言いません。しかし、良い悪いの理解ができるトレーニングは必要です。
川井郁子さんが私の琥珀ニスで塗装されたヴァイオリンを演奏されたことがあります。その時彼女のお顔が少し曇ったのを覚えてます。まだ川井さんの使用するようなレベルではなかったのだと思いました。というわけで、音については誰も何も言いません。自分で聴き取るしかないのです。
 そのためには、原則として以下のことを知らなくてはいけません。
アルコールニスはオイルニスの代替え品である。本来はオイルニスの楽器である。
ストラディバリウスのニスは再現されていない。松脂と亜麻仁油のマルチアナが基本である。
ヴァイオリンは白木よりニスを塗った方が音はいい。ただし悪くなる塗料も多くある。
ヴァイオリンの最終的な音ほとんどニスで決まってしまう。
ここが問題です。今までに私はそうは発言していません。しかし経験上そう言うしかないのです。そしてほとんどのヴァイオリンは失敗しています。それは下地の塗装方法が確立していない、解明されていないからです。

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ヴァイオリンヴァーニッシュと色材。16-17世紀の古典オイルニスの話を中心に、ストラディバリウス黄金期のヴァイオリンニスを再現するまでの調査結果。(有)日本リノキシン http://www.nlinoxin.co.jp/