ロックンロールサーカス2024・総集編
ロックンロールサーカス2024にお越しいただき、ありがとうございました!先だってnoteに謝罪文のみ掲載させていただきましたが、よかった〜と思えることも多々あるわけで。でも、書いては消して、書いては消してを繰り返し、なかなか自分の中でまとまらず、でした。
イベント終わった後の高揚感は確かにあって、「来年はこうするぞ!」っていうアイデアが目白押しです(笑)。自分の中で、その高揚感と反省が行ったり来たりで、それでも毎日イベントが続くライブハウスをやっているもんですから、整理する時間もなかなか取れず。でも、「高揚感」って早めに整理しないと消えちゃうものだと思うので、ちょっと頑張って今回のロックンロールサーカス2024について、整理しておきたいと思います。
挑戦したかったこと
「600名完売」
去年400枚のチケットが売れて、ロックンロールサーカスに希望を持つことができました。「それまで持ってなかったんか〜い!」って話ではなくて、「400名の方々が新年早々、神戸までロックンロールを楽しみに来てくれる人がいる」っていうことは、ライブハウスのロックンロールシーンを1年かけてもっと活性化するチャンスがあるんじゃないか?っていう希望。
ブッキングは100%南出の個人的趣味嗜好・誰にも文句は言わせない!でやっているんですが、もちろんまだまだ「神戸に呼びたい!」と強く思うバンドもいるし、南出がまったく知らないバンドもたくさんいると思うんです。2023にご来場いただいた400名のお客様の、ほんの少し周りにいる「ロックンロールサーカスに足を運んでくれそうな人たち」が反応してくれそうな出演バンド候補は、南出がそういった「呼びたいな」と思う出演バンド候補と、そう違わないんじゃないだろうか?という仮説。この仮説に希望を見出したわけです。
イベント制作が生業ですから、自ずと収支のことは考えるわけで、600名の方にチケットをご購入いただけたらなんとかなって、ソールドアウトして、入場規制はあるかも知れないけど、別のバンドを観に行ってみようか?と思っていただけて、そのバンドが非常に最高で。そして普段のライブハウスに足を運ぶことになっていただけたら…。
これを最高!と言わず、何を最高と言うのでしょうか(笑)。
「サーカス、する」
「ロックンロールサーカス」ちょっと恥ずかしいですよね、ネーミング(笑)。できれば避けたかったんです、ほんとは。どうしてもザ・ローリング・ストーンズの「ロックンロールサーカス」が出てきますし。
でも、よくよく考えてみると「ロックンロールサーカス」は大好きな映像作品であるわけだし、なんと言ってもその理由もあって、とてもわかりやすい!いつからか開き直ってしまえば、うむ、なかなかいい名前じゃないか?と(笑)。
今回は、文字通り言葉から連想される「雰囲気づくり」に取り組みたかったんです。サーカス…。本物のサーカスに視察にも行きましたし、ストーンズのロックンロールサーカスももちろん再度チェック。
ノボリ・カーテン・チュロス・ポップコーン・赤いステージ・光る風車・ピエロ・ヨーロッパ的なBGM・電球吊る・トークショー・カレー…
iPhoneのメモ(笑)。
ロックンロールバンドに間違いはないですから、「ロックンロールサーカス」にまた来たくなるためには!?の視点で、ともかく「サーカス的なもの」を収集することに努めました。
「街のイベント」
京丹後BEATCAMPで山の中はOK。ライブハウス神戸VARIT.は神戸三宮の街のど真ん中(ですよね?)なもんで、やっぱり街の中という特性を活かしたいし、街の人たちと一緒にやっていきたい。
「神戸の街」と「ロックンロール」を無理やり「イギリスのLiverpool」と「THE BEATLES」でくっ付けて(笑)、ロックンロールサーカスを神戸の街で開催しているので、街の中にロックンローラーやご来場者様が歩いていたり、ロックンロールがうっすらとでも街中に鳴っているような、そんな1日がつくれたら最高じゃないか、と。
以上3点が、ロックンロールサーカス2024に向けて、主催者である南出が挑戦したかったことになります。
実現できたこと
「600名完売」
で、実際当日、どうだったのよ?ということになりますよね?
まずは集客に関して。最後までジリジリと達成するのか?しないのか?だったんですが、前売チケットで598名でした!惜しい!
とはいえ、ここからが大事なところ。「当日券売上を令和6年能登半島地震への復興支援に寄付いたします」ということで、前売チケットは終了させたんですが、当日券をお求めになる方は1人でも多く、ご入場いただくことを決めてしまっていました。結果、一般・25歳以下のお客様を合わせて60名あまりの方に来ていただいたことになりました。
本当は…嬉しい。けれど、当日の様子を見て…こんなに当日券を販売して良かったのか…という気持ちが生まれました。
・当日券用の受付を用意できていなかったこと
・それによってドリンク代をもらうだけのはずの受付スタッフに負担を大きくかけてしまったこと
・そのことでリストバンド交換の列が伸び、お客様や近隣店舗の皆様にご迷惑をお掛けしたこと
300名のお客様でも30分くらいでご入場いただけるスキルを持っているスタッフが受付を2人体制でしてくれていたのに…蓋を開けてみて初めて気づいてしまったことをここに告白させていただきます。申し訳ございませんでした。
毎年リストバンド交換所はVARIT.の「生田新道側」、ライブ会場への入場口は「トアロード側」としているのですが、ロックンロールサーカスが初めてのお客様も多く、SNSでのお知らせと張り紙だけでは気づいていただけないことも反省でした。
BASEでのグッズ付きチケットを申し込んでくださったお客様は、例年通りリストバンド交換所に立ち寄らないで各会場に向かっていただける「黄金リストバンド」を事前に送っているので、そのチケットが例年より多くご購入いただいていたのは良かったかな、と思っています。あとは、せっかく前夜祭をやったんだから、そこでチケットとリストバンドの事前引き換えも出来たのでは?という意見を、スタッフからもらいました。とてもいいアイデアです。
反省点をもう少し挙げるなら…クロークを用意すべきでした。これもスタッフからアイデアをもらったんですが、お客様のアンケートにもありましたね。ロックンロールサーカスに来てくださっているお客様は、どうやら「サーキットイベント慣れ」をしていない、と。荷物を背負ったまま会場に入られるので、まだ詰められるはずなのに詰めることができない…そんな場面に幾度か出くわしてしまいました。大きな荷物の持ち込みをご遠慮いただくことや、クロークのご案内は必ず来年は考えよう…とスタッフで話し合っています。
入場規制については…これは仕方のない部分もご理解いただきたいと思うんです。通常のライブイベントでの入場具合はもちろん南出がよく理解しているつもりですし(100%南出がブッキングしていると言い切れるので!)、普段からもっとその、なんていうんですか、いっぱいのお客さんが来てくれている状況であれば、というのはあるんです。でも、やっぱりそれがサーキットイベントの良さですもんね…。
ただ、絶対に改善すべき点は、「入場規制情報を逐一ネットにアップする」ということだと思います。ロックンロールサーカスのTwitterアカウントをつくることは、幾度となく考えたことはあったんです。でもその度に、南出がそのアカウントを動かせるとは思わなかったし、自分の個人アカウントでより積極的に発信していく方に「良さ」があると思っていました。が、当日の状況を見て、「どのスタッフでも状況を発信できることの大切さ」に気づきました。南出1人が全部やれるわけないやん…と。
ということに気づきましたので、終わってすぐでしたが「ロックンロールサーカスアカウント」を作成しました。ロックンロールサーカスはもちろん、ロックンロールヘブンやその他、ロックンロールにまつわる南出が企画しているイベントの情報を、ここからたくさん発信していこうと思います。どのスタッフも使えるようにしていますので、南出ばかりが発信するわけではないですが、ぜひこちら、フォローをお願いいたします!
ベテランも中堅も若手も新人も、出来るだけバランス良く!をモットーにしている南出のアーティストブッキングへのこだわりを、もっともっと知ってもらうことが大事だな、と感じました。もちろん皆さん、お目当てのバンドはいらっしゃるわけで、それを観に行かずに「こっちを観てほしい!」ということではなくて、興味を持ってもらうことが普段のライブハウスシーンの活性化に繋がると実感しているからなんです。「サーカスでは観れなかったけど、サーカスに出てたんやからいいバンドなのかも知れないぞ!?」っていう感覚を持っていただけたら…裏方冥利につきます!
ロックンロールサーカス2023→ロックンロールサーカス2024の1年間、東京や京丹後、大阪、もちろん神戸で企画をしてきたことで、「常連さん」と顔見知りになって来ました(まだTwitterアカウント名と顔が一致しない方もおられるんですが…)。ただ今回のサーカスでは、やっぱり知らない人がめちゃくちゃご来場くださっていて、初めてのサーカスっていう方もたくさんおられたように思います。だから「勝手を知らない」というと変な言い回しになっちゃうんですが、ロックンロールフリークの皆さんって、いつもとてもマナーが良い方が多い印象なんですね。後日知った「ゴミが散乱していた」や「泥酔者がいて気分が悪かった」など、いつもの方々だったらそんなこと、絶対にない!と言い切れると思うんです。そういうことを予想できていなかったのは、南出の甘さであったと思っています。もちろん「初めての方がやったことだ!」と言っているわけではなく、初めての方に「いつもの良い雰囲気」を感じてもらえることができなかった、そうなってしまった原因は、イベント側へのストレスが原因だったかも知れないな、と思うんです。
「また来たくなるイベント」
南出がやりたいのは、ほんと、その一言で表現できるんです。それだけでいい。でも「それだけ」のためにやりたいこと、やらなきゃいけないことは無限にあって、2024年は700名近くの方に来ていただけたイベントではありますが、100%である700名近くの方、全員にロックンロールサーカス2025に来てほしいと、心の底から思っています。ゴミのことも含め、より良いイベントを目指したいな、と改めて思っています。
「サーカス、する」
こちらはいかがでしたか?南出から皆さんに問いたいです(笑)。特にVARIT.のトアロード側からの会場入場口。どうでしたか?いわゆる「サーカスっぽい」と感じる、妖しい雰囲気含めて、とてもロックンロールサーカスしていたと思うんですよね〜。自己満足(笑)?
ノボリは会場の目印になるかなぁ?と思っていたんですが、思うほどでもなかったのでしょうか?
入口の「カーテンくぐる感じ」はチキンジョージとVARIT.しか実現できなかったですが、Starting OverもBLUE PORTもTHE CASTLEも、皆さんにご協力いただき万国旗ってことで。あ、THE CASTLEはマーヤが引きちぎったのかな(笑)?
チュロスは絶対やりたい!ってことで好評でしたよね?
ご来場いただいた方に装飾なんかにもご満足いただけていたら、イベントとしては大成功!嬉しいです!
「街のイベント」
カレー出店も好評で良かったです。カレーサーキットしてくれた方もちらほらいて、ロックンロールという音楽に加え、食も楽しんでもらえたことを南出は「街のイベント」として捉えています。ラージクマールさんはVARIT.のご近所に引っ越して来られたばかりのようで、今後も何か一緒にやっていけないだろうか?ってご相談していく予定です。
そして南出が大きな信頼を寄せているDJ Hiroyuki-Jettも大活躍してくれました!VARIT.の斜め向かいのホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス神戸三宮」のラウンジで、12:00〜20:00までぶっ通しでDJしてくれていたんです。8時間ぶっ通したあと、T字路sからギターウルフの転換DJも。酷使しすぎ〜!と言われてしまいそうですが、今回のロックンロールサーカス2024の中で、1番大きな成果じゃないか!?ってくらいの思いを寄せているのが「街中ロックンロールDJラウンジ」だったんです。南出はイベント中、全ての会場を自転車で行ったり来たりしていましたが、2度ほど立ち寄ったラウンジ。PCを開いてお仕事をされているサラリーマンの方やご家族でお茶している方々など、日常生活の中にうっすらとロックンロールが鳴っている風景の尊かったことよ!聞けばラウンジのお客さんも帰り際に「とてもいい曲流してくれてありがとう」とHiroyuki-Jettに伝えてくださる方がいたんですって!もうそれだけで嬉しい…。
ロックンロールは特別だけど、特別なんかじゃない。普通にビートルズが街中で流れればいいと思っているし、同じようにロックンロールが鳴っている日があったっていい。できることならば…ロックンロールサーカスの日は(いや前夜祭から後夜祭までの期間?笑)、そこらじゅうのカフェや喫茶店でロックンロールを流してくれるような、そんな街になったらいいな、なんて妄想しています。
まとめ
つらつらとなんの仕切りもなく書いちゃうと、ダラダラとしたただの長文になるかと思いましたので、3つのポイントで切り取ってみました。
最終的にはご来場いただいたお客様が「来年もまたいくね!」と言ってくださるかどうか、だとは思いますが、主催者がこんなことを考えてきて、こんな「やった感」があり、「反省」があるんだ、ということを来年、また確かめに来てもらえたらな、と思っています。
最後になってしまいましたが、出演いただいた42組の皆様、本当にありがとうございました。至らぬことができるだけないように、準備しては連絡して、とウザかったと思います(笑)。出演者全員が集まれるような楽屋をつくる!って決めたのも、直前でしたしね…。
ただ、ごめんなさい、これも性格かと思います。ずっとこの調子、です、たぶん。
もう来年、ロックンロールサーカス2025を始めているつもりでいますので、2024年、皆様をお誘いし、いろんなこと、やりたいと思っています。神戸の街中に皆さんのロックンロールが定着するようコツコツと裏側をやっていきますので、ドッカーン!とカッコイイこと、2024年もよろしくお願いします!
ってことで、ロックンロールサーカスを縮小することはこれっぽっちも考えておりません!
ロックンロールフリークの皆様も、そこんとこ、よろしくお願いします!
有限会社アームテックパブリシャーズ
ロックンロールサーカス実行委員会
南出 渉
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