キャラモノに釣られるなんて
2022/11/27 22時頃〜
コラボコラボコラボ。
いつの頃からか、世の中はなんでもコラボになってしまった。なんでここまで耳にするようになったのか、気になったので調べてみよう。
まずはコラボの意味から、これはコラボレーションの略だ。
とのこと。似た言葉にタイアップというのがあった気はするけれど、最近はめっきり聞かなくなったのは私だけだろうか。
話をコラボレーションにコンセントレートして、今回の記事のコンセプトはここまでのコンテクストでご理解頂けるように、コンスタントに排出されるコラボレーションのコンテンツの、その無限に広がるコンビネーションのコントラストに、我々消費者がどのようにコントロールされているかをコンシダレーションするためのものだ。
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
ちがった。今回の記事はこんなテンションではダメだった。私、大人ですから。約束を果たさなくてはいけませんから。
そう。約束の話を読んで、相手はいなくなったけど勝手に結んだ約束を先に果たしておこうかと。
※
先日、子供を連れてスーパーへ買い物に行きました。娘っ子の目当てはお菓子売り場です。
すっかりねだるのが上手になって父としては嬉しいような末恐ろしいような気持ちもありますが、ついつい買い与えてしまうのはきっと一般的な父親像ということで、100円を渡して自分で好きに選ばせることにしました。
4歳の娘は数字が読めます。
算数はまだ無理ですが、駄菓子屋やスーパーのお菓子売り場で鍛えられたのか、お菓子の買い物はできます。
観察していると、十の位の数字を足しているようです。幼稚園のお友達の名前を一人ひとり言いながら指折り数えています。
どういう理屈かはイマイチわかりません。それよりも、名前を読み上げる時に最初に登場する男の子の名前が毎回同じ子なので、たぶんその子のことが好きなんだろうな、とか思いながら微笑ましく眺めるのが楽しいです。
余談ですが、昔に比べて随分とお菓子の値段が上がってしまって、100円じゃろくに買えないのですよね。いつの間にか世知辛い世の中になってしまいました。
あああ、まったくコラボの話にならずにこんなに書き進めてしまいました。
そうコラボです。
子供って不思議なもので、いつの間にかキャラクターものとかを覚えてくるんですよね。
我が家はディズニーは一切見せていないのですが、いつの間にかラプンツェルがどうのこうの言い出して、私は話を知らなかったので慌てて青空文庫で原題の翻訳本を読みました。そして、さも知っていたかのように振る舞うのです。私、大人ですから。
ちがった。ディズニーの話は導入で……いつの間にか覚えてきて、娘がとっても気に入ったキャラクターものがあるんです。
そう、すみっコぐらしです。
皆さん、ご存知ですよね。
かわいい、確かにかわいい、けど、その辺にいそう……あぁだからすみっコぐらしなのか?とか思うほど。どこにでもいそうでいて、なのにかわいい。なにそれスゴい。
似たような絵のキャラがたくさんいて、当然それぞれに名前がついているわけですが、不思議なもので子供って完璧に覚えているんですよね。そして、問題を出してくる。
「これなーんだ?」
「知らんがな」
「とかげでしたー。これなーんだ?」
「知らんがな」
「ねこでしたー。これなーんだ?」
「知らんがな」
「とんかつだよ!」
「知らんがな!」
という具合。
そして私も知らんうちにキャラを覚えるハメになると、巷にはすみっコ達が席巻しているのが分かります。君たちの席は常にすみっコのはずだろうに。何故か、服屋にもおもちゃコーナーにも、日用品のラベルにまで奴らは存在しているのですから驚きです。彼らの住まうすみっコには「謙虚さ」は不在なようです。
はい、話がだいぶ戻って(?)きました。
そう、ここはお菓子売り場です。
図々しくも、かわいさとおまけの玩具を見せびらかしてくるすみっコ達が、コラボレートして生息するお菓子売り場なのです。共生社会のその縮図です。
明らかにお菓子がメインじゃなくておまけになっている商品もあるくらいです。あ、ちなみにそういう商品は消費税率が10%になるみたいで、名実ともにおもちゃメインな感があります。
そんな中、娘っ子は予想通りやってくれました。
作戦通りなのです。つりグミです。
かくいう私も、以前からすみっコぐらしに愛着が湧いておりました。そして、このお菓子が11月にすみっコぐらしとコラボされることは数ヶ月前から知っていました。
つりグミ気になってたし、ちょうどいいやん?
詳細な発売日までは調べていなかったので、ついに見つけたぞ、という感覚。
想定外だったのはパッケージが2種類あって、娘っ子は選びきれずに2個もってきたこと。かわいい。あ、パッケージと娘、両方を指してます。
まあ、今回は特別に許そう。親ばかだからね。
ということで、帰宅してから早速やってみます。
たい焼きを釣り上げる歌なら知っていますが、とんかつを釣り上げるシチュエーションには出会ったことはありませんね。
では、釣り上げてみま……あ……
ちょっとむずかしいって聞いていたのですが、いとも簡単にニョロリロリンと釣り上げてしまいました。奇跡的に写真に収めることが出来ました。
あっけなく終わったのですが、娘っ子は面白かった、また買って、とのこと。
とんかつは好きじゃないからお父さんあげると言って、釣り上げたとんかつをもぎってくれました、子供は時に残酷です。頭からかぶりつくと、フルーティーな味わいでしたからきっと北海道産のフルーツポークなのでしょう。
ふぅ。
こうやって、知っているものをキッカケにいろんな新しいものに触れていくのですね。これがコラボってやつなんですね。お菓子ならかわいいものですが、これから可愛くないお値段のものとのコラボ商品も欲しがるのかと思うと、末恐ろしい。
キャラクターものの柄があるだけで価値が上がる、という感覚が私には全くありませんが、こうやって未知のものに触れたり、既知のものでも
○○ × △△
と、表記されるような掛け算は受け取り手次第でどんな値も取り得て、その試みはとてもよいことなのでしょう。
経済効果も見込めるということで企業としても積極的に動くでしょうし、今後もコラボコラボコラボな社会は変わらないのだろうなとも思いました。
あ、2個目のグミは、私がいない間に釣り上げてしまったらしい、残念。
娘っ子よ。また、お菓子売り場行こうな。
なんとか、コラボの話にまとめることが出来ました。あぶないあぶない。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?