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コロナの「おかげ」で、ローカル民に根付く「本物」店やビジネスのみが生き残れる〜「コロナ淘汰」が起きています

バンクーバーの町には、コロナ共存新世界への、いろんな良き変化が起きています。

山火事の煙の前あたりから、大量の蛾が発生中。蛾といっても、ちいさめのモンシロチョウにグレーの波線を入れたような、可愛いらしいもの。BC州の在来種で人間には無害、ここ3−4年が大量発生する巡り合わせの年、らしいです。なんらかの木を枯らしたりは、するみたいですけどね。

わたしやスピ系の仲間たちも、この蛾には悪いエネルギーは感じていず、変化の象徴みたい。家の中にも数匹ヒラヒラしてて、あとを追っかけてきたりして、人懐っこい。でもガラス窓の向こうやビルの煉瓦壁には百匹以上いるので、ぜんぶをご招待するわけにはいきませんし、昆虫も集団になるとちょっと怖いですよね。中国のバッタとか、エネルギーで負けちゃうから笑。

ちなみに覚醒したLight Workers、Light  Leadersになってから、虫も生き物もあまり殺せなくなりました。小さい命にもエネルギーがあるのがわかるし、植物、鉱物、つまり石にもエネルギー、思念があるのが感じ取れるから。だから家の中に紛れ込んだこの蛾たちも、そっと捕まえて外に逃してやる。だけど何度も戻ってきちゃうんです。なにかメッセージを伝えてるみたいにね。

そのメッセージも受け取れる方法をマスターしたので、仲間たちとそれぞれ、どんなメッセージを受け取ったか?と、話し合うのも楽しいです。みんな自分のフィルター、想像力、ともいいますね、それで自分にとってのメッセージを受け取る。そしてそれを、自分の人生の喜びや行動するエネルギーとして利用する。わたしがカリフォルニアで最上級資格をとった、 NLP心理学で習った極意のひとつ、です。

バンクーバーの町を歩いていても、新しい変化の波に気づけます。

ガスタウンは、イギリス風のアンティークなエネルギーが素敵な町。あちこちに幽霊さんも多いのですが、基本悪さはしない。わたしは幽霊は苦手だから、気を向けないようにして気づかぬふり、笑。スパゲッティ・ファクトリーというパスタチェーンのお店のビルには、幽霊がいる、というのを売りにして、お客さんを楽しませています。

ガスタウンの近くで、バンクーバーで一番格式たかい由緒あるホテルは、The  Ladyという女性の幽霊がいる、というのをこれまた売りにしている。一流ホテルでも公けにやってるように、幽霊をみななんとなく信じてて、かつ友達みたいに歓迎して楽しんでる空気がある。それが、カナダです。

わたしの住んでたアンティークビルの地下にも、幽霊が二体、いや二柱っていうんでしたっけ?住んでいるという噂でした。隣人たちは30年とか50年とか住んでる人たちだったから、会ったことあるよーっていうんだけど、私はなにも感じなかったなあ。覚醒前だったから、幽霊をめっちゃ怖がってたのか、それとも科学脳が強くて、そんな非科学的なものは信じないぞ!って頑張ってたのか?もう忘れちゃいましたけど、幽霊もフレンドリーなのだったら、居ても楽しいのかなと思います。

さて、本題に戻ると、

ガスタウンはクルーズ船の観光客が押し寄せる場所だったのですが、今年はクルーズ船ももちろん寄港せず、ガラガラです。

バンクーバーがっかり名所のスチーム蒸気時計は、観光客に取り囲まれて写真攻めだったのに、いまはこんなにガランとした感じです。ローカルが散歩や通勤してる、静かな世界を取り戻せました。深まる紅葉が、煉瓦道に映えてロマンチックです。

同時に、観光客むけの安っぽい土産物屋やごちゃごちゃした会社が潰れて、ビルは貸し出し広告の看板だらけ。この雰囲気は覚えがあるなあ。EUができる前にロンドンに住んでたことがあるんだけど、その時イギリスは大不況の最中。商店街がガラガラで、貸し出し看板の嵐だった。そのあとサッチャーが首相になって、EUで盛り上がり、ポンドが跳ね上がって、ちょいバブルがきたけど。私はあのときのガランとした静かなロンドンが、わりに好きだったな。

この観光客向けの喧騒が鎮まったガスタウンには、本物の商品やサービスを売る店だけが残ったり入ってきたりしている、良き変化中。

煉瓦やアンティークなビルには、独特の気品というかエネルギーがある。それを活かしつつ、モダンに洗練もさせると、OLD& NEWのモードでおしゃれな雰囲気がだせるから。

私は昔、パリコレやハイブランド業界で働いてました。プラダを着た悪魔のヒロインみたいな状況を、リアルで体験させられた。とあるハイブランドの幹部としていきなりヘッドハンティングされ、パリ、NY、ミラノ、ロンドン、東京などなど、ハイファッションの買い付け担当に。でも、ダサいって、プラダを着た悪魔みたいな業界人たちにさんざん虐められた。

だからファッションの猛勉強をして、ダイエットして、買い物しまくって、半年ほどで映画のヒロイン同様、見返してやりました。ふん、ファッションなんか、ちょっと勉強したらポイントはわかるんだから。センスとか生まれつきのものもあるけど、知性でカバーできることも多いんだからね。

結局は、映画のヒロイン同様、ファッションより大事なものがあるなって思って、美健楽系の業界に転職した。けどその経験があるので、OLD& NEWのおしゃれな雰囲気、モードでエッジィな空気やブランドは、すぐわかるんです。人間なんでも、経験することに無駄はないわね。

だから、今のガスタウンに、本物のいいお店が残ったり、世界から進出してきたりなのも、めざとく発見。上の写真にまとめたけど、今の一押しは、

★イタリア・シエナから進出した、帽子屋さんの支店、Bertacchi、バータッチ?って読むのかな。

私はボルサリーノというイタリアン老舗ブランドを長年愛用してたけど、数年前に潰れちゃったんです。でもイタリアの帽子デザインはやっぱり素敵。マニッシュで粋な感じが着物にも通じるから。このブランドはその雰囲気ありだが、まだ若いのかも。でも、店長さんが創業者一族の人みたいで、帽子作りもやってる職人さんみたい。お店の中にも帽子を作ってるアトリエが再現してあって、実際にセミカスタムもやってる。帽子のリボンの色を変えたり修理したり、こういうこだわりもってるブランドは、人気でて続くよ!

3ヶ月ほどまえはここは、安物の変な服をたくさん売ってる、雑然としたお店でした。コロナで観光客相手のインチキ商売が続かなくなって、消えたらしい。そのあとをきれいに整理したら、おや、この場所ってめっちゃアンティークで素敵じゃないの!ということで、こういう本物っぽいイタリアンブランドが、ゆったりとしたいい店を構えたんでしょうね。

★その向かいにある、オーストラリアのブーツメーカー、
Austrarian Boot Company, Blundstoneも、本物のものづくりのお店です。     

ここのブーツは、なぜかバンクーバーっ子に大人気で、履いてる人がいっぱい。カナダローカルブランドが好きなひとたちなのに、なぜかこのブランドだけは例外的に人気。多分、スピリチュアル性の高い、職人気質の店だからだと思います。

私も実は妙なスピリチュアルのご縁があって、この店のブーツ4足分、大人用2足と子供用2足、合計1000ドル分の商品券がタダで転がり込んできたんです。それで初めて知って、どんな商品かなと見にいって一目惚れ。でも当時は自分のブーツがまだ使えたから、捨てるに忍びなくて商品券を売って換金しちゃった。

でもここのブーツが忘れられなくて、昨年ついに買ってしまったのです。それくらい、実用性とデザイン、職人さんのエネルギーが素敵な本物ブランドです。ちなみにキツラノにもお店があって、私はそこに初めて行ったんですが、私を追いかけてきたようにガスタウンにもお店ができてしまった。だから観念して、ブーツを買った、といういわくつきです。

★さらに↓のお店は、LGBTを応援している、トンがった洋服の店らしい。

なんか違和感を感じてよくよくみたら、男性のトルソーに女性服を、女性のトルソーに男性服っぽいマニッシュなデザインの服を着せている。LGBTQを応援してる、男性女性ミックスのコーディネイトでした。

私もLGBTQの応援団の一員だから、こういうの見ると嬉しくなりますね。ファッション業界やヘアアーティスト業界には、LGBTQがものすごく多いから、LGBTQイコール、センスがいい、ハイセンス、というのが常識です。彼らはストレートな人たちに迫害も受けてるから、気が敏感で細やか。だからいろんな才能に目覚める人も多いようです。

ちなみに私はストレートですが、LGBTQの友人知人がやたらといます。特にゲイの男性は、女友達並みに以心伝心で仲良くなれるから、バイの彼氏を取り合いにならぬようにだけ気をつけて、付き合っています。

LGBTQの人口比率が、カナダ人口の3−5%というのは、少ない気がしますけどね。でもカミングアウトや意識していない人も多いんでしょうね。ちなみにビーガンは10%くらい、というデータを以前みつけました。

こうしてガスタウンは、ごちゃごちゃした安物観光客向けの店が消えて、ある程度まとまった空間が安く借りられるように変化中。土産物屋がどんどん潰れて、こういういいお店が入ってきて欲しい。そしたら町を歩く人の質も変わるから、と期待しています。

同じような変化、ローカルの本物店のみの生き残り、コロナ淘汰は、グランビルアイランドでも起きていました。

観光客でいっぱいだったPublic マーケットは、コロナでガラガラ。歩きやすくて、空気もよいです。生き残って活気があるのは、昔ながらの老舗たち。

★Peti Ami小さな友達というコーヒー屋さん。お店のひとたちがコーヒーを愛していて、丁寧にいれてくれるのが伝わります。

★Lee‘s リーズという、おばあちゃんが揚げてたような手作りドーナッツ屋さん。飾り立てた観光客向けドーナッツは無視して、店員さんにこっそり、
>Warm  Donutsある?
って聞いて、クリスピードーナッツが最初に人気が出た頃のような、揚げたてほんのりあったかい、イーストの香りにうっとりできるドーナッツをGETするのがコツです。

★Terra Breadは、人気のパン屋チェーンですが、ここグランビルアイランドのお店が発祥の地だったはず。もしくは古くからの店だったはず。ここのパンはみてくれはきれいだけどマズいのが多いのがたまにキズ。日本のサザビーズやスターバックスジャパンのパンみたいです。スタバ日本支店のパンはサザビーズ
卸してるという噂もあるけどね。みてくれきれいだが、魂が入っていない工業的なパン。

でもナッツやシードがぎっしりの食パンとグルメスコーンだけは、美味しいと思います。今ならパンプキンスコーンがおすすめ。砂糖かかっててないほうがヘルシーだけど、かかってるのも値段は同じ。だからかかってるほうを買って、アイシングシュガーを半分剥がして、甘さを控えた残りを食べます笑

この3つのお店は、老舗で常連客がついている本物の店。

元々、このPublic  Maketができたときに、ここで働いてた港湾労務者だか、となりのセメント工場のひとたちやら、ブルーワーカーがおやつやコーヒーを食べにきてたお店のイメージ。その伝統的な本物感があるから、これらの店はほかが潰れても生き残っているんだと思います。長年のファンもついてるしね。

コロナのおかげで、日本のコンビニ並みにムダにあったスターバックスも、不採算店を大胆に閉店中。本当に人気があってこじんまりした、いい支店のみが残っているよう。

コロナでビジネス不況は確実に起きていますが、カナダは政府が個人にも中小企業にも手厚い補助金やシステムを打ち出してるから、日本よりずっと空気がいいのです。この補助金やサポートシステムは、自然とベーシックインカムになっていく感じ?

コロナ淘汰で生き残れそうな「本物」の店やブランドの条件とは?

+観光客や成金より、ローカルのひとたちに愛されることを目指している
+老舗や、老舗になりたい、本物の長く使い続けられる商品やサービスを売っている
+伝統を大事にしつつ、新しい洗練や便利も取り入れているOLD&Newのスピリッツを持っている
+実用的だが、センスもいい
などなど、正反対だが両方いいとこどりで狙ってる「ホリスティック (いいとここどり)」の店な気がします。

目先の金儲けや、観光客相手のぼったくり店は、ビジネスをやる情熱もミッションも弱いから、自滅して潰れていく感じ。

コロナはいい仕事してるなあ、と感心して見守りつつ、私も本物ビジネス起業に忙しい毎日が、楽しいです。これを読んでるみなさんも、実はそうじゃないかな?

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