異様にお腹が空く

3行で終わるような話しですが、小学校低学年か未就学児の時の頃。

夜中に異様にお腹が空いて目が覚めました。

その頃は2つ年上の姉と同じ布団で寝ていました。

なんだかどうしようもなくお腹が空いて仕方がなく、電気も付けずに台所に向かう。
(平屋の建物なので階段はありません)

断片的にしか覚えていませんが、
台所の電気も付けずに、炊飯器から直接しゃもじでご飯を食べていたところ、

突然灯りがつけられ 、
母に「あんた何してんの」声をかけられました。

「だってお腹が空いたんだよ」と返事をして布団へ戻り、朝までぐっすり眠りました。

翌日、母にどれほど気味が悪かったかを兄弟皆に報告され恥ずかしかった覚えがあります。

今思うと電気をつけなかったのは、おそらく他の人を起こさない為だろうなというのはわかるけど、
でもなんて言えば良いのか、
この家ってどことなく気味が悪い所があるというのが、家族全員一致する意見で、
廊下も昼間でもなんとなく気味が悪く感じたり、トイレやお風呂場でもそう。

外飼いしていた犬も台風や雪天候が悪い日は家の中にいれるんだけど、すごく大人しくなって、怖がっている節がありました。

そんな家なのに 電気を付けずに真っ暗闇のなか、ご飯を食べにいくってよっぽどですよね。
夕御飯を食べたのに、成長期特有の腹へりという年でもないのに。

あんな奇行をしたのは、あれから一度だけ…と言いたい所だけど、

書いていて思い出したのが、

これも小学生の頃、
就寝時間よりまだ早い夕方過ぎた時間。

疲れていたのか、私は畳の上で寝ていたそうです。
寝るにはまだ早い時間で兄弟たちは各々TVを見たりしていたそうですが、

寝ていた私が突然、むくりと起きて部屋をぐるぐる歩きだしたそうです。
声をかけても返事はなく、
何周か歩いたあと、おもむろに又畳の上に横になって眠ったそうな…
翌日そんな話を聞かされたけど、全く覚えていません。
これは幼少期に起こりやすい夢遊病でしょうね。

私ではなく兄の話です。
兄と弟は同じ部屋で、ある夜のこと。

ふと目が覚めると、タンスの上にもそもそ動く気配に気がつきました。
当然寝ていたわけなので部屋は暗いのですが、それは人の形をしているのはわかったそうです。

背の高いタンスの上には百人一首や奇面組のボードゲーム、うちのたま知りませんかの等の様々なボードゲームが置いてありました。

その人影が兄のことに気づいているのかいないのか、いたずらなのか、百人一首の蓋だけを外して「ぽん」と投げて寄越したそうです。

いよいよ怖くなった兄は、大きめの声で弟を呼び起こして、

「おい、ふざけんなよ。蓋が落ちているだろ。ちゃんと片付けろよ」と

片付けさせたと得意気に翌日話していました。

弟よ………可哀想

という私も、

姉たちが独立して家を出た頃、
妹と同じ部屋になりました。

布団を畳の上にひいて、さあ寝るかと電気をけして布団を被ったところ、
掛け布団をぺらっとめくられたのです。

頭をすっぽり被った所から肩が出るくらいまで。

布団を被った直後で妹の仕業じゃないのはわかっているので、何かがいると思い

妹に「ちょっと電気を付けてと」とお願いしました。

電気をつけても何もありませんでしたが、
こういう時って姉の権力が使えると思うできごとでした。