一人暮らしでの心霊体験談

(5つ目)


この頃の私は、度重なる現象で就寝の時TVと電気を点けたままにして眠るようになっていました。

明るいままでも十分眠れるし、暗闇の方がドキドキしてしまい眠れません。

ある夜、眠っていると何かが足に体当たりしているのに目が覚めました。
最初は寝惚け眼で夢??と思っていましたが、
頭が覚醒し始めても何かが体当たりし続けます。

「何何々?」

足をバタバタしても体当たりは治まらず、目が慣れないまま逃げるように掛け布団ごとベッドから転げ落ちました。

それでも追いかけてきて、ラック棚まで尻餅をついたまま後方へ逃げた時、その何かは『手』だと気づきました。

そして『手』はそのままラック棚の下へと消えて行きました。

もしかしてあの『手』が、以前ベッドを叩いた犯人では…と。

怖いけれどどこか慣れ始めている自分がそこにはいました。