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F1ドライバーのTwitter更新が止まった週末 #StopOnlineAbuse

こんにちは。先週末、Twitterでこんなハッシュタグが主に英語圏で出回りました。
#NoRoomForRacism   #StopOnlineAbuse

F1ドライバーのTwitterを見て、どうして更新を止めるのだろう、と思った方もいるかもしれません。
 
そもそもの発祥は、イングランドプレミアリーグの公式発表でした。

イングランド・プレミアリーグはいろいろな国から選手が集まりますが、それゆえに人種差別的な投稿がされることもあるようで、それに対してソーシャルメディア各社に対して対応を求めること、誹謗中傷は許さない―そんな意味をこめて、4月30日から5月4日まで、Twitterをはじめ、すべてのSNSへの投稿を一時停止したのです。
参考

プレミアリーグ公式だけでなく、各チームもこれに賛同しました。

チーム数多いので全部は紹介できませんが、どこもこんな感じのツイートをしていました。

これを見たルイス・ハミルトンがこれに賛同してボイコットすることを表明し、イギリス人のノリス、ラッセルもこれに参加することに。 そして他のドライバーにも広がっていき、Twitterやインスタグラムやっているドライバーはほぼ全員ボイコットに参加しました。

 これは当然F1ファンのTwitterやF1Redditでも話題になりました。そこでのコメントにもあったんですが、最初の3人やカルロス・サインツなど理由やメッセージを投稿したドライバーもいた一方、理由を述べずに「ボイコットに参加します」みたいな投稿しかなかったドライバーがいるのも事実。(しかも時間経つと消えるインスタストーリーで) 
「これってただ便乗してるだけでは?」という批判もあり、これは自分も同じ気持ちでした。

自分はフォローしているドライバーをTwitterのリストに入れて毎日見ています。F1をはじめMotoGPライダー、NASCARやIndyといったアメリカのモータースポーツのドライバー、他カテゴリーのドライバーなどごっちゃ混ぜ。先週末はF1だけでなくMotoGPやWECもあったんで、レース前の意気込みや感想などが溢れる予定だったんですが、F1ドライバーが投稿をしなかったためMotoGPライダーの投稿ばかり見る羽目になりました笑
ちなみにMotoGPライダーはスペイン人やイタリア人が多いからか誰もボイコットはしていませんでした。NASCARやIndyのドライバーも同様。
 
さて、このボイコットは意味があったのでしょうか?

日本のプロ野球チームの公式Twitterでも、誹謗中傷は通報します(意訳)みたいに規約を設けてるところも多いです。個人の場合対処するのは簡単ではないし、中傷してきた相手の開示もまだ簡単なことではありません。また、プロスポーツ選手は自分が知らないだけ誰しも受けとりたくないコメントを受け取ったことがあるのかもしれませんね。プレミアリーグは公式、チーム、選手など多くが参加しましたし大きなムーブメントになったのでは、と思います。

ではF1は?
先ほど上にも書いたように明確な理由を書かずにボイコットに参加しただけのドライバーもいました。 WECのレースもあったけど、このボイコットに参加したドライバーも多くはなかったし、MotoGPのライダーは誰もそんなことはしていなかったので、温度差を感じたんですよね。F1とMotoGPは4輪2輪、それぞれのレースの最高峰ですが、2つが完全に断絶しているわけではありません。公式Twitterみてもお互いにリプライ送っていたりするんですよね。
 F1公式も今回のボイコットには参加しない、と明言したことも今回のボイコットに自分が疑問を感じた理由の1つかもしれません。 F1は去年から"We race as one"と称して人種差別に対抗しようという啓発?的な活動を行っています。レース前に膝をついていたのもその1つなんですが、これはドライバーによってやるやらないが別れました。これが今回のボイコットに参加しなかった理由の一つだったそうです。

Twitterのハッシュタグ #F1jp で検索すると自分も時にちょっと嫌なものを目にすることもあり(なのでこのタグは基本ミュート)、英語圏でもF1界隈はたまに荒れるようです。(トレンドをイギリスにしているので尚更目にする) 
これを機に日本だろうと海外だろうと誹謗や差別のツイートをする人が無くなればいいのですが、どうでしょうかね…?
 
F1ドライバーの投稿がなかったTwitter、インスタグラムどちらも個人的には寂しかったので、また同じようなボイコットがないことを(ないとは思うけど) 願っています。みんなも変なコメントするのはやめようね!


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