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ヨーロッパとアメリカのモータースポーツ、その融点

 先日noteのモータースポーツマガジンにこんな記事がありました。


 この記事にもあるように、ヨーロッパのモータースポーツ(F1など)が好きなファンと、アメリカンモータースポーツ(インディカーなど)が好きなファンは対立しがち。 例外はオーストラリアのスーパーカーズを見てる人。 はい自分です… というのはさておき。
 記事読んでアメリカのもヨーロッパのも日本のもこの1年間様々見てきた自分が書かないわけにはいかない、と思いまして書いております。
  自分もまだ現地観戦はないしルールとかうろ覚えなので至らない面もあるかもしれません。

 今年一度でも映像でリアタイ(or追っかけ再生等)で追ったカテゴリ
F1、FE、DTM、WRC、WEC、ELMS、GTWC、NLS、WTCR、ExtremeE、MotoGP、WSBK
Indycar、NASCAR、IMSA、Supercars、SGT、SF、S耐
 カテゴリ名で書くと少なく感じますな…
世界三大レース(F1モナコ、インディ500、ル・マン24時間)と主要な24時間レース(デイトナ、富士、スパ、ニュルブルクリンク、ル・マン)は見ました。

そんな自分は、アメリカのモータースポーツも、日本やヨーロッパ、他の国のモータースポーツも「エンターテインメント性としては同じ」と思っております。ヨーロッパのモータースポーツもドライバーやライダーが主役になるレース結構あるよなあと1年いろいろ見て感じたのが理由です。

 FIA世界選手権やFIM世界選手権と冠がつくカテゴリはドライバーズチャンピオンの他、チームやコンストラクターのタイトルもあるものが多いです。
上に挙げたものだと、ほぼ全部あるような気がします。WTCRもコンストはないけどチームチャンピオンはあるみたいだし。 
 確かにF1やFE、MotoGP、WEC(LMHクラス)など、レースに向けてオリジナルのマシンを用意するものも多いし、そこではメーカー同士の激しい争いもあります。 でも、そんなカテゴリでもドライバー(ライダー)のチャンピオンシップ争いは他とは変わらりません。
 MotoGPはクアルタラロとバニャイアがずっとトップを争っていたし、F1のフェルスタッペンとハミルトンは現在進行形で皆さんご存知の通り。FEに至っては最終戦の時点で何人もチャンピオンになれる可能性が残っている…という状態でした。
 
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  「モータースポーツのエンタメ性」とはなんだろう。

 これは簡単には結論つきません。 各メーカーの技術者のこだわりが詰まったマシンの比較か、ドライバー同士の熱いバトルが好きかでまず分かれますし。前者が好きな人はヨーロッパや日本のモータースポーツ、後者が好きな人はアメリカンモータースポーツのファン、という人も多いのでは。
ちなみに自分は後者。
 もしそんなエンタメ性、というのを仮に最後まで決着がわからない接戦戦、マシンがぶつかるスレスレまで接近して行われるレース、派手なアクション…と仮定したら。
 全部ヨーロッパのレースで見ました。
フォーミュラEモナコとか、スパ24時間レースとか他沢山。あとWTCRは毎回そんな感じ。 オーストラリア国内だけどスーパーカーズもそう。
 バイクレースは個人の運転技量が車のレース以上に大きく関わるから、ここに当てはまるかも。
  NASCARで言うところのビッグワンのような派手さがあるわけではない(あったら困る)けど、エンタメ性で負けてるというわけではないんじゃないかな。 WRCもサーキットが仕掛けだらけになったりジャンプセクションがあったりでただ走ってるだけなのに面白いですし。 

  けれども反対に、アメリカンモータースポーツに戦略性がない、ただの娯楽というわけではないと思います。
 NASCARやIndycarは同じところをぐるぐる走るだけに見えるけど、ピットインのタイミングが大事なのは他と一緒。 違うのはドライバーの腕も運も要求されることかな…? 今年のインディ500とかデイトナ24時間レースとか…
 引用元の記事にもあるけど、インディカーはアメリカ以外の国の出身であるドライバーが近年増えています。 それは年間チャンピオンやインディ500のウィナーを見れば明らか。今年チャンピオンになったアレックス・パロウはスペイン人初のチャンピオンだし、2019年のインディ500ウィナーとなったシモン・パジェノのは103年ぶりとなるフランス人の優勝だし。いま現役のドライバーでいちばんインディカーの年間チャンピオンになってる人もニュージーランド人。
 IMSAも、最終戦はWECからそのまま来ていたドライバーも多いし、国際化が進んで面白いことになりそうな予感がします。
 反対にNASCARはアメリカ人以外のドライバーが少なく、そこで差別化が図られているのが面白いですね。 7月4日、9月11日のようなアメリカにとって大事な日はレース前にセレモニーもありました。 まさに「アメリカのアメリカ人によるアメリカのためのレース」。 今年はダートトラックでレースがあって、来年もあるのですがその開催発表はレースを実況してるラジオでの放送中だったことをここに書いておきますね。

 ヨーロッパのモタスポは~、アメリカのモタスポは~ってなりがちだけど、どっちも面白いし明確にこれ!と分断する要素もないんじゃないかな。
でも、V8エンジンが現役の世界であるスーパーカーズもいいぞ。 もうすぐあるバサースト1000が楽しみです。


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