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「あのよこのよ」を見て安田さんに心臓ぶち抜かれた話

注意 作品やパンフレットのネタバレあり

前半は観劇の話、後半の追記は彼とグループのことについて書いています。


今日、パルコ劇場で初めてSUPER EIGHTの安田さんを見てきました。(3月休日出勤した分の平日振替休でそれを利用した)
観劇はする際「この人の演技が見たくて行く」というのはあまりないけど、今日は久々にその動機でパルコ劇場へ向かった。

実を言うと自分は今年1月に公開されたTHE FIRST TAKEを見てファンになった超新規eighter 
(すぐFC入ろうと思ってたが改名することを知り「変な名前だったら嫌だ」と思ってしまったのでFC加入日は2月5日)

その時期すでにチケットのFC先行は終わってたので一般で購入。

でも自分はこの舞台を見ることをとっても悩んでいた。
理由は大きく分けると2つ。
・自分が普段ミュージカルばかり見ていてストリートプレイに不慣れなこと
・安田さんが舞台ではサングラスを外してると知って少し怖かったこと

2月にスイッチインタビューを見て2018年の出来事を知ってショックを受けたことが大きかった。ここまで自分の身を削ってステージに立つ人がいたんだな…と思いながら見ていた。ちなみに初めて買ったライブDVDは、GR8EST。もちろん事情を知った上で。後悔はしてないです。
最近も金スマで特集されていましたけど、どこまでもファン思いの人なのだなあと思いながら見ていました。
何も知らなかったころ「なんで一人だけサングラスつけてかっこつけてるんだ」と思っててすみませんでした…

演劇に関しては、自分はストリートだと台詞を聞くのに集中しがちなのと、あとクラシック音楽や合唱を聞くのが好きだから、という理由が大きいのかな。 直近で見たのは先月の「カムフロムアウェイ」だしね。こちらも素晴らしい作品でした。

 それでも見に行ってみようと思ったのは、今作眼鏡をかけてるということと、「彼の芝居を生で見て見たい」という気持ちの方が勝ったから。
先日発売されたTVガイドAlphaの対談を読んだけど、脚本の青木さんもどうやら自分と同じ感覚を持っていたらしい。それを読んで安心して見れるなーと感じた。作品で掛けてる眼鏡は普段と同じ青いレンズだけど、まさかその眼鏡にあんな仕掛け?をつけちゃうのは最高でしたね。
 観劇は10年ほど続けている趣味なのですが、その中で出ていた役者さんでも、この世を去ってしまったり引退されたりしてもう二度と見れない会えない、という方もいます。その経験からも見れる機会を大事にしなきゃ、そう考えて見に行くことにしました。

見た感想を一言で言うと、「安田さん本業役者じゃないのかと衝撃を受けた」そして薄ミュこと「ミュージカル薄桜鬼」を思い出した
 
金スマやスイッチインタビューでも別作品の映像見て、彼は芝居に対する熱量が凄まじくて見るのも演じるのも好きでたまらないん方だろうなと思いました。実際雑誌とか見ててもそんな人の気がするしね。

冒頭の捉えられるシーンで早速心を掴まれましたもの。あの場面で一気に劇中の世界に入り込めました。
熱中と狂気って割と紙一重だと思うのですが絵やモチーフに心惹かれた際の夢中ぶりとかを見て上手く演じられているなと感じましたね。早口で捲し立てる場面もあったけど聞き取りやすかったです。(モチーフの一人が河鍋暁斎と知り納得)

 今回は時代劇ということもあり、殺陣もありましたね。一見すると浮世絵師なのに剣の腕が立つって何事?となりますが親が御家人だったという理由があったのですね。これが彼がどう生きるかを悩むきっかけにもなるのだから上手い設定つけたな、と言う感じ。 安田さんはグループの中でも小柄ですが、生で見たら割と肩幅がっちりしてるし全身をこよなく使って立ち回りしてるのでとてもダイナミックな殺陣でしたね。かっこよかったです。
これだけのために12000円払う価値ある。

ストリートプレイだし歌はないかな、と思って油断してたので歌唱シーンには度肝を抜かれた。マイク持って歌うところもあるし踊るところもある。
そこで改めて自分は思い出した。
安田さん、やっぱり歌手でアイドルだと。

その歌唱力やダンススキルの高さは知っていたけど、改めて生で見て聞いて滅茶苦茶美味いなと感じました。さっきも書いたけど「身体の使い方が上手い」とでもいうのかな。
そして歌に魂がこもっている。
この感覚、覚えがあるなと思っていたら1月2日に初めて「友よ」を聞いた時に似ていた。
上手さも熱量も兼ね備えてるのは流石です。

作品は全編を通じてあのよ、このよ、生、死といったキーワードが並んでいたように思う。
生きているとおもっていたら実は死んでいた、死んでるけど当の本人はそんなこと知らない、とか。秋斎も死にとりつかれてるし笑
自分は観劇しながら、安田さんも否が応でも生きること死ぬことに向き合った、向き合わざるを得なかった人だよなと考えていた。一歩違えばいまここにいなかったかもしれない、というのが本当にあり得ることでもあったろうし。それもあって心に響く芝居でもありました。そしてもらった眼鏡を通じて死者が見えると言うのは大変面白い設定でしたね。ミツは完全に自分も騙されました笑

ちなみになぜ自分が薄桜鬼っぽさを感じたかと言うと、演出(桜吹雪)殺陣があること、そして薩摩弁のキャラクターがいることが理由。中村さん演じる山路見て頭に天霧さんが浮かんだし。実際は性格も全然違うけどね。
ちなみにミュージカル薄桜鬼も毎年これぐらいの時期にやってる作品。
(乙女ゲーム原作の所謂2.5次元ミュージカルですが歌や殺陣とかは結構見ごたえがあるシリーズで結構好きです)
山路は最高に悪い顔をしてましたがこの作品のラスボスのような雰囲気がありいい味を出してましたね。レミゼのジャベールみたいなわかりやすい敵役が好きななので自分は結構嬉しかった。

冒頭に書いた通り自分はあまり出る人を目当てで作品は見ない(作品そのものに興味を持って見に行く)タイプなのだけど、安田さんの舞台は彼が出るという理由で見に行きたくなる、そんな人だと感じた。

経済面や時間の面、そして一期一会を大事にしたいと理由から基本一つの作品につき見るのは1回と決めているのだけど、また別の作品の機会があれば見たい。
そしていつかアリーナやドームでアイドルとしての彼を見に行きたいと思う。

本当はもっと書けそうだが明日から旅行に行くのでここまで。
素敵な作品でした。


4/18  旅から戻り落ち着いたので追記。

たぶんこの感覚が所謂推しに対する感情なのだろう、とひしひし感じている。(ただし恥ずかしいのでうちわなんて作らずこっそり応援しに行くタイプ)

今日公開されたグループのブログでは、見に来てくれているファンに対しての感謝を述べていました。そういったファンに向けて気遣い心遣いができるのが素敵だなあ、と感じました。

ただね、自分は今まで色々なジャンル通ってますがその中で好きになった人に限って芸能界をやめたり、突然天に召された、なんてことが多かったんです。
だから特定の誰かを応援することを無意識に避けていたのかもしれない。

FC入るとき誰が好きかを選ぶ場面で迷いなく安田さんを選びましたけどそれもちょっと戸惑いました。でも彼の過去を知ると2度死にかけてそこを生き延びて本人曰く「ボーナスライフ」を生きている人なのでそこは心配ないのかもしれない。

先日放送された金スマの特番も見ました。

よく芸能人とかの「推し」の対象に向かって生きててありがとうって言う人いるじゃないですか(いる??)
でも彼の場合まさに文字通りの意味であり、かなり重たい言葉になる。
髄膜腫、てんかんと2度病気したわけだけど、どちらもタイミングが間違えば死んでいた可能性があるわけですから。
それに加えて好きだったというダイビングもできなくなってしまったわけなので、身体だけでなく精神面でも大変な思いをされたんだろうな、というのは想像に難くない。
2020年の日経エンタテインメントに掲載されたインタビューでは、病気よりもダイビングができないと告げられた時に絶望した、と言ってました。(年に何回も潜っていたそうですしどれだけ大きな絶望だったのだろうとよく思いを巡らしています)
昨年放送されたアナザースカイも配信で見たのですが、シュノーケルで海に潜ったあとの泣いていた顔が忘れられない。
鮮やかな青い海と、水のような透き通った眼鏡と、その下にある目から流れる涙がとても美しかった。

自分はビジュアルより演技とか中身でファンになりましたが、ビジュアル面でどこが好きかと聞かれたら目、だと答える。
あるとき、すごく優しい人だけどそれを表すかのように綺麗な目をしてるな、と思ったんですよね。もちろん眼鏡が生活や仕事をする上では欠かせないことは知っているし、よく見るとフレームの色が違うものを持っていてお洒落をしているのも素敵。だから身体に無理のない範囲でいつか素顔を見れたらいいなとひそかに思っている。



ちなみにグループのことそのものの名前は知っていて、去年WESTがサマソニに出ていたようにロッキンに出ていることも知っていた。
どうしてその時にファンにならなかったのかといえば
①自分よりずっと年上でノリについてけなさそうと思っていた
②バンドだけどそこまで上手いの?(今思うとめっちゃ失礼)と思っていた③複数抜けてることがなんとなくネックだった
というのが理由。 去年の自分は結成時からメンバーの増減がないグループのほうが素敵だな、と思っていたしそれでWESTのファンになったようなものだから。

結果は①から③まで全部違った。
①確かに皆四十路だがメドレーでバリバリ後輩の曲やるし心はキャピキャピしてる。
②かなり上手い。ロッキンの盛り上がり方を見ても納得。
③確かにメンバーは抜けたけどそれでも頑張ってるしこれはこれでいい

GR8ESTの次に買った円盤がジャムコンでして、こちらは完全に前半がロックフェスの様相なんですよね(実際セトリもその年に出たフェスに近いそう)
それを見ると抜けた錦戸さん渋谷さんの存在がいかにグループにとって大きかったのかというのもわかります。渋谷さんの声は唯一無二だなと思いますし錦戸さんかっこいいし歌もうまいし(そして今もかっこいい)

去年は抜けたメンバーがいるグループにたいしてちょっと引いてるところがあったのですが、エイト含め他のグループも抜けた側、残っている側で頑張っているし決して不仲ではない、ということなのでそれはそれでいいのかも、と考えが変わりました。(ちょうどいま錦戸さんがライブツアーをやっていて、そこに参加されている方のポストを見たことが大きい。舞台があった日に近くでライブをやっていてメッセージのやりとりをしたんだとか)

エイトでは抜けたメンバー2人ともギターをやっていて単純に音が減った、という理由で横山さんがギターを始めたというのがまたすごい。イヤホンしてTFTのズッコケを聞くとちゃんと2人ギターで別のフレーズを弾いているなというのがわかります。
きっかけはギターの音が減って苦労している安田さんの姿を見たことだそう。

金スマでもちょこっと出てたけど、誰かがしんどい思いをしているときに支え合うのがグループで活動するときに大事なこと。エイトもまさにそんなグループであり優しいメンバーの集まりでもあると自分は勝手に思っています。
グループの両親?ポジで年下のメンバーを見守る年長者2名、元気印の真ん中っ子、親友同士でもある年下2名。自分は8人7人6人の頃を知りませんがこれはこれで結構いいバランスなのではないかな。




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