耳をすませば　~Stay at homeを主張する前に~

前提

Stay at homeというメッセージを世の中に広げる事はとても素敵な活動ですが、流行のような感じで何も考えないで発言をする人が増えるのはちょっと怖いなと感じたのでnoteを書いてみました。

目に見える光景を一方的に非難する必要はない

Stay at homeを主張する皆さんに知って欲しいのは、世の中全てが在宅ワークに切り替えられるような仕事ばかりでないこと。私達は偶然在宅に切り替えられる仕事ができていますが、世の中そんな人達ばかりではない。(もちろん在宅に切り替える努力は必要なことだ)

今電車で通勤している人の多くは、好きで通勤してるわけじゃない。会社を辞めればいいという人もいるだろうが、家族がいて辞められないのかもしれない。ましてやこの状況で転職活動など本当にできるのか不安に思う気持ちだってあるはずだ。通勤している人の中には医療関係者や、スーパーで働く方、インフラに関わる方もいるので、通勤する人達の全てを否定する極端な感情を持たないで欲しい。

経営者を責める気持ちもわかりますが、収入が0になったのに毎月百万、千万単位の請求書がくる恐ろしさを皆さんは理解できますか？　従業員を守らなければと必死で奮闘してる経営者だっているでしょう。今この状況で会社が倒産したら従業員と従業員の家族に大きな被害を与えてしまうと毎日必死になって努力している人だっていると思う。

もちろん今医療が崩壊寸前であることにも目を向けないといけない。働きすぎて疲れるほど免疫力が下がり、それでも毎日増える患者を対処するために命懸けで働いている人がいる。本当に感謝しかない。

stay at homeが正しいとわかっていても、それができない事情がある人達は沢山いる。彼らは悪じゃない。正義がある。もちろん全体最適の視点で見れば正しくないことは十分わかってるだろう。それでも日本の利益より、自分や自分の家族を守る事を優先してる。

耳をすませば

Stay at homeを主張する人の正義はよくわかる。それでもあなた達が悪だと認識している相手の正義にも耳を傾ける事が必要だと思う。一方的に全体最適の視点で否定するのは何かが歪んでいるように感じる。生きるために必死な人達の気持ちはわかって欲しい。決してStay at homeの主張を止めて欲しい訳ではなく、否定している訳でもない。どうしたらStay at homeを実現できるのか？　何が課題なのか？　何か解決策になりそうか？も含めて考えることが大事なんじゃないだろうか。そのためには一方的に否定するのではなく、相手の状況をもっと理解するために耳を傾ける必要があるのだと思う。「こんな状況だからStay at homeを実現できない人がいますよ」という発信が生まれる事で、世の中がもっと解決策で溢れていくんじゃないだろうか。

個人的に思う事

私達はもっと「金で回っている今の時代」を疑うべきではないだろうか。疑ったところで何かがすぐにできるわけでも、変えられるわけでもない事はわかってる。だけど対立する2人が同じ角度から議論できるテーマなのではないだろうか。

PS

休みの日はみんな家でガンダムを見たほうがいい。正義と正義がぶつかって戦争になる事は本当に悲しい事だということがよくわかる。まずはダブルオーガンダムからスタートしてほしい、、、