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VALUENEX 年頭のごあいさつ

2022年、情報を読む力が生死を分けうる時代に突入

新年あけましておめでとうございます
世界が新型コロナウイルスに翻弄されて三年目に入りました。

この二年間で、私たちが経験したこと、ぼんやりとだが判明した事実、そして、試行的だがとるべき対応が少しずつ増えています。
しかし、これらの情報が必ずしも科学的かつ論理的に繋がっていないことにお気付きの人は少なくないと思います。
本来は様々な意見があるべきが、一方向の意見しか出てこなかったり、明らかに間違っている統計値の解釈を堂々と専門家がメディアで語っている様をみて、何か少しずつだが誘導されたストーリーの中に飲み込まれようとしているように感じているのは、私がデータを読む仕事を続けてきたからだけが理由ではないと思います。

いま私たちは、巨大な情報プラットフォームの上で、小さく区切られたフィルターバブルに閉じ込められ、エコーチェンバーを受け取り続けていることを自覚する必要があります。
見えていない情報がなんなのかを考えながら、日常の情報に接していないと、ベルトコンベアーで運ばれるが如く、きまった行動をとらざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。

残念ながら、いま世界は危険な状況にあるように見えます。
思考を停止し、やみくもにネット検索に頼る人たちが増加しつづけています。世論を二極化したり、ヘイトスピーチに誘導することが意図せずできる環境が出来上がっています。
時代こそ違えど、第二次世界大戦前夜の世論誘導と似ています。

ただ、私たちは、まだAIが実現できていない感性と叡智を持っています。2022年は多くの人が、思考をめぐらせて、情報の隙間を読み解くことの重要性を理解する元年となることを期待したいです。私たちの次の世代と、さらにつづく世代のためにも、常識の殻を破ってみましょう。

VALUENEX株式会社 代表取締役社長CEO 中村 達生

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